一緒に歌える洋楽ブログ
「一緒に歌える洋楽ブログ」 というサイトを発見した。
ビートルズからテンプテーションズまで、「ワイルドで行こう」 から 「テネシー・ワルツ」 まで、ほんの少しだけどシャンソン、カンツォーネまで、ちょっと懐かしい洋楽を、英語の歌詞と対訳をならべて、英語の勉強にもなりますとうたった労作だ。
英語がわからないくせに、この歌の歌詞はどういう意味だろうという疑問をしょっちゅうかかえているわたしには、バイブルになり得るサイトである。
でも思うんだけど、あちらの歌の翻訳には、スラングなんかも多いだろうから、英語に堪能だけじゃなく、しもじもの世間話にも通じた人でなければできっこない仕事ではないか。
このサイトは個人によって運営されているようだけど、運営者の音楽に対する博識には驚かされてしまう。
意味だけではなく、たくさんの曲の裏話まで紹介されていておもしろい。
たとえば、ずっとむかし聴いたピーター・ポール&マリーの 「虹と共に消えた恋」 という曲の中に、“シュー、シュー、シューラール” という、英語にしてはちょっと変、だけど劣等生のわたしはたぶん英語なんだろうと、この歳までだらしなく信じていた語句がくり返し出てくる。
このサイトを読んでわかったけど、じつはこの部分はゲール語なんだそうだ。
この歌は、じつはアイルランド (ゲール語) の古いフォークソングだったのである。
そういうことをいまごろ知ったのかといわれると恥ずかしいけど、なにしろ田舎の学生だった若いころ聴いた曲だもんで、当時はまだ世間に疑問をもつことも少なかったし。
たとえばをもうひとつ。
ビートルズの最後のアルバム 「レット・イット・ビー」 に入っている 「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」 という曲。
ポール・マッカートニーが歌っているきれいなバラードだけど、バックにオーケストラの入った編曲を、じつはポールはとても嫌っていて、ビートルズが解散したずっとあとになって、オリジナルのままの曲にもどしたものをリリースしたそうである。
へえ、そりゃ聴いてみたいと思うのは人情だ。
問題の曲はビートルズの 「ネイキッド Naked」 というアルバムに入っているらしい。
そんなアルバムあったっけと思ったけど、上記のように、これはほとんどの曲をオリジナルにもどした、もうひとつの 「レット・イット・ビー」 らしい。
さっそくCDを注文した。
というとウソだ。
こういうとき、最近のわたしはまず YouTube を当たってみるというイケナイ男なのである。
そういえば幼なじみで版画家のカトー君もビートルズのファンだ。
彼がまだこのアルバムのことを知らないなら、こっそり耳打ちしてあげたい。
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