カリマンタン/間食
腹がへった場合、メシを食わなければならない。
わたしは市場で見た、そのあまりの不衛生な光景に愕然として、街の一般食堂ではゼッタイ食事をしないことに決めていた。
朝食と晩餐はホテルのレストランで摂り、あとは1週間ぐらいパンやカップラーメンでも生きていけると、じっさいにそうすることにしたのである。
なんのために外国へ行ったんだといわれそうだけど、もともとわたしは食べ物に興味のあるほうじゃない (ここに載せた写真はすべてタブレットで撮ったホテルの内部)。
ベルホテルのすぐまえにデパートもどきがある。
デパートみたいな大きな建物だけど、1階にファーストフードの店、つまらない菓子店、電気部品屋など、脈絡のない店がだらしなく入居し、2階では洋品店がバーゲンをしていて、どうも日本人の感覚ではデパートといいかねる。
空腹になったときのために、ここにあるキヨスクみたいな菓子店で、間食用のパンを買っておくことにした。
言葉がわからないからアレとコレと、指さして品物を選ぶ。
菓子パンふたつとジュースを買って、いくらと聞いたら日本円で500円ぐらいのことをいう。
高いような気がする。
ような気がするだけじやなく、じっさいに高いだろう。
日本だってそんなにしないぞ。
不満げな顔をしてみせると、店の厚化粧のおばさんがニンマリ。
たかが500円で、それ以上文句もいえずに退散したわたしもヒトが良すぎるな。
この店で売っているのは甘い菓子パンばかりで、ジュースも甘いものばかりだ。
イスラムの街というのはそういう傾向がある。
酒を禁止して暴動を起こされては困るので、甘いもので御機嫌をとろうって魂胆だろう。
甘い菓子パンでは食事の替わりにならないので、4日目ぐらいからは間食はカップラーメンにした。
バンジャルマシンにはコンビニもある。
わたしのホテルの近所には少ないけど、あとで郊外にドライブしたら、Ind◎mart という店と、Alfa Mart というコンビニがいたるところにあることがわかった。
コンビニにはカップラーメン (ロシアのときと同じ韓国製) が置いてあった。
しめしめと、こいつを3コばかり購入してホテルにもどる。
こんな具合でわたしの旅はエンゲル係数減少の傾向があるけど、だから豊かといえないのが難点だ。
なんども公言するけど、わたしはいま話題の和食以外に食べものに関心がないので、この分野ではけっして旅の参考になりません。
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