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2015年7月25日 (土)

カリマンタン/クンバン島

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出発まえにバンジャルマシンについていろいろ調べているころ、バリト川のまん中にある大きな島についてふれたことがある。
この島はクンバン島といって、小さな寺院があり、サルが棲んでいるそうである。
最初の写真はネットで見つけたもので、川の中にある緑の島がクンバン島。

当初のわたしの計画では、カリマンタンに着いたらオランウータンでも見物に行こうかと考えていた。
こういう特別な名所や名物がある場合、ホテルがオプショナル・ツアーとして、観光を募集していることが多いから、そういうものに参加すれば、たいして苦労せずに目的のものを見ることができる。

ところがオランウータン見学ツアーは、ベルホテルでは募集もしてなかった。
わたし以外にそういうものに興味のありそうな観光客は泊まっていなかったし、オランウータンのいるいちばん近いタンジュン・プテイン国立公園まで、バンジャルマシンから300キロ近くあるというのが理由らしい。
無理に参加する必要もないからさっさとあきらめたけど、そうなると行くところがあまりない。
そこで上記のクンバン島にでも行ってみるかと考えた。

水上マーケットを見物に行った帰り、潮が満ちてきて、船が橋に引っかかってしまい、遠まわりをして帰ることになった。
遠まわりというと、バリト川を下って、マルタプラ川との合流地点からマルタプラ川を遡るしかない。
こんなクルーズは予定してなかったから、とんだ僥倖で、わたしは新しい景色を眺められることになった。

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すでに朝の7時ごろで、そろそろ熱をおびてくる太陽に照らされながら、わたしは船のへさきでぼんやりと風に吹かれていた。
なにか世界が自分のものになったような気分である。
ローマに乗り込むクレオパトラみたいといったらオーバーだけど、そんな調子で幅が1キロもあるバリト川をゆるゆると進んでいくと、まもなく緑におおわれた大きな島が近づいてきた。
大きさからしてクンバン島にちがいない。
2枚目の写真はグーグルの衛星写真。

見たところ全島が密に植物におおわれ、寺院なんてありそうもない島である(あとでグーグルの衛星写真を確認したら島の反対側に小規模な建物があった)。
植物もハンパじゃない。
水ぎわの樹木が半分水につかるくらい、めったやたらに植物が密生している。
これじゃサル以外はとても棲めそうにない。

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島のまわりは、ノアの箱船のような運貨船のたまり場になっていた。
自走するためのエンジンを持たない巨大な鋼鉄船が、仕事のないときにはこのあたりに係留されているらしい。
これが石炭などを積んでタグボートに引かれているのを見ると、まるで島がひとつ動いているように見える。
対岸には造船所や貨物の陸揚げのためのクレーンがいくつも見えるし、どうも風光明媚を強調するには障害のある景色ばかりである。
クルーズ自体は楽しいけど、クンバン島に行ってみようという気はこれで失せてしまった。

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