カリマンタン/親と子
水上マーケットからもどって、冷房の効いた部屋でひと休みしているうち眠くなってしまい、うとうととしているところをボーイに起こされた。
昼間から観光に出るでもなく、部屋でごろごろしている旅行者のわたしを、不審人物とでも思ったのかもしれない。
部屋のクリーニングをしますって、ボーイ君はなかなか親切なんだけど、女でも引っ張り込んでいるんじゃないかと、じろじろ観察しているみたいな雰囲気もある。
男が海外旅行というと、かならず女を買いにいくものと決めつける輩が、わたしの友人にもいるけど、そんなことが目的ならイスラムの国には行きません!
イスラム女性の身持ちの固さには定評がある。
浮気なんかした日には、即、石打ちの刑で死刑だ。
インドネシアではそんなひどいことをしてないと思うけど、いい気になってあまり手をひろげすぎると危険である。
ベルホテルから、すぐまえの橋を渡らず反対方向に行くと、ホテルのほとんど隣りといっていいところに、「中村整体」 と、日本語の看板を出したマッサージ店がある。
ガイドブックにぜんぜん紹介されてないところをみると、日本人が経営しているわけでもなさそうだし、おおかた整体の先進国?日本の名を借りた現地人の経営だろうと、いちどもご厄介になることはなかった。
バンジャルマシンに美人は少ない。
たいていが日本でいうところのオバサン顔である。
例外ももちろんあって、ホテルのフロントには和服の似合いそうな美人が働いていた。
でも街中で見かけるのは、日本のどこにでもいるようなオバサン、おネエさんばかりだ。
半年まえにロシアからもどってきたばかりのわたしは、そして美しい女性になみなみならぬ関心をもつわたしは、その落差のあまりの大きさに愕然とした。
バンジャルマシンは田舎の街だから、美人に生まれたなら、みんなジャカルタのような大都会に出ていってしまうのかもしれない。
日本だってむかしから城下町みたいなところに美人が多かったから、こういう事情は不思議じゃない。
不思議なのは子供たちの可愛らしさ。
親がたいした顔をしてなくても、子供だけはみんな可愛い顔をしている。
ロシアの子供だって可愛いことは可愛いけど、なんかとっつきにくいところがあるのに対し、こちらの子供は天真爛漫な小悪魔。
やはり子供というものは、そこにいるだけでまわりの大人から自然に愛されるように生まれているのだ。
最近は子供をいびり殺す親がたまにいるけど、そんな自然の摂理さえ無視するような親は人間以下だ。
さっさと石打ちの刑に処すべし。
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