安保法案
安保法案を与党が強行採決というニュースが、今日の夕刊の全紙面という感じ。
どっちにも言い分があるだろうから、どっちがいいかという問題じゃないけど、現在の国際状況の中では、誰が政治をしたって選択肢はあまりないような気がする。
そんなことはさておいて、野党が抗議した、退席した、デモ隊が国会を取り巻いたなんて話を聞くと、歴史は繰り返すというか、55年もまえの60年安保の騒ぎを思い出す。
わたしはまだ子供だったけど、その後さまざまな文献でこの事件のおおよそのいきさつは知っていた。
デモに参加していた樺 (かんば) 美智子という女子大生が、押しつぶされて亡くなったのもこのときである。
ちなみにこのとき総理だったのは、現総理の安倍クンの祖父にあたる岸信介だったよな。
その当時はまだ政府も国民もいまよりずっと過激だったから、60年安保というのは、今日の安保法案への抗議よりずっと激しいものだったようだ。
うーんと考えてしまうけど、その後の日本の歩みを考えると、当時の日本政府のやり方は間違っていただろうか。
安保条約を結ばないという選択肢があっただろうか。
歴史にIf は厳禁だそうだけど、もしも安保条約を結ばなかったとして、日本は現在ほどの発展ができたんだろうか。
そんなことはわからない。
もちろんぜんぜん別の選択肢から、勤勉な日本人は、やはり世界からうらやまれるほどの発展を遂げていたということもできるだろう。
だからといって、当時の与党自民党が間違った選択をしていたと結論づけるには、わたしはためらいを感じてしまうのである。
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