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2015年7月 8日 (水)

カリマンタン/問題の1

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今回の旅では、空港での乗り換え時間が少なかったので、荷物をひとつにまとめるつもりでいた。
ひとつにまとめて機内に持ち込んでしまえば、受け取りのためにターンテーブルに並ばなくてすむから、時間の節約になるのである。

ところがやってみたら、やはりあれもこれもというわけで、わたしの持っている登山リュックにどうしても入りきらない。
けっきょく荷物は2つになり、そのひとつ、大きいほうの旅行バッグを羽田から貨物送りにした。
そのバッグが最終目的地のバンジャルマシンに現われない。
空港の係員に文句をいってみた。
彼はコンピューターをがちゃがちゃやって、見つかりました、明日の朝までにホテルへ届けますという。

翌朝の昼まで待ったが、ぜんぜん届いたようすがない。
ホテルは3日分予約してあるけど、お金の大半とカード類はみんなバッグの中だ。
なにしろここは東南アジアの辺ぴな地方都市である。
見つかりましたなんていっていたけど、ひょっとすると盗まれたのかもしれない。
アセった。
こういう場合はどうしたらいいだろう。

ガルーダインドネシアに文句をいうのがすじだろうけど、英語のニガ手なわたしにむずかしそうである。
旅行保険に入っているから、保険会社に窮状を訴えて、英語のわかる担当に文句を代行してもらう手がある。
しかし保険証と、保険会社の営業所を印刷した冊子もみんなバッグの中だ。
日本に電話して保険会社の電話番号を調べ、そこに連絡をとり、保険会社からガルーダになんてやりとりをしていたら、国際電話だけで手持ちの金がすってんてんになってしまう。

そもそも、大切なものを身につけていないおまえがワルイという人がいるかもしれない。
しかし身につけておけば、落としたりスられたりという心配がある。
大事なものはバッグの奥のほうにというのは、ほとんどの旅行者の常識であると思われる。
わたしはこれまで、貨物送りの荷物が届かなかったということを、いちども体験してないのである。

悩んでいるあいだにも時間はどんどん過ぎてゆく。
盗まれたのだとしたら、カード類も入っているのだから時間との勝負だ。
午後の3時ごろになって、とうとうジャカルタの日本大使館に電話することにした。
大使館というのは国民の税金で営業しているのだから、こういうとき国民の困難を無視できないはずだ。
しかし大使館は17時で閉まってしまうだろう。
まごまごしていると問題は明日に先送りになってしまう。
わたしのタブレットはバッテリーが少なくなっていたから、ホテルのパソコンで大使館の電話番号を調べ、ガルーダに問い合わせてもらえないかと電話をしてみた。
出てきた職員は、こういうアホがよくいるんだよなという雰囲気で、インドネシアはいまラマダンでみんな仕事をやる気がありませんから、夕方まで待ったらどうですかという。

こっちの気もしらずにと思ったけど、どうしようもない。
荷物が出てくるかどうか定かじゃないから、手持ちの金を節約しなければならない。
おかげですきっ腹をかかえて街をぶらつくはめになった。
ぶらつきながら、しみじみと英会話能力の必要性を感じる。
帰国したら英語の勉強でも始めるか。

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くたびれてホテルにもどったら、ようやくバックが届いていた。
フロントの女の子が両手で○を作ったのをみて、オー、ゴッド、こころの底からの自然な感情で、彼女を抱きしめたくなった。
でももう夕方だぞ。
インドネシアの人ってのは日本人よりずっとのんびりしていることは知っていたけどなあ。

写真は、わたしの心配も知らぬげに、ノーテンキに咲くバンジャルマシンの花とガルーダ機。

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