生きた教材
また朝鮮半島がキナくさい。
ちょうどいいから、ずっとまえに書いておいて、使われずにお蔵入りになっていた文章を載せちまえ。
まえに北朝鮮のぼんぼんについて書いた。
皇帝制度を3代にわたって維持してるっていうのは、これはひじょうに貴重なことであると。
つまり北朝鮮は、学校で教師が歴史を教えるとき、絶好の生きた教材なのだ。
あの国では大臣だの官僚だのって人たちが、やたらに機関銃でハチの巣にされる。
じつは役人官僚の浮き沈みがはげしいのが、皇帝制度を維持した国の特徴であって、中国なんかいつの時代にも、嫉妬反目が日常化していて、皇帝のおひざもとでは誹謗中傷が飛び交っていた。
つまり、自分が有力者に取り立ててもらいたいものだから、なんとか理由をつけて、それまでの有力者を追い落とそうとする。
そのために他人のかげぐちをいう。
皇帝というのはたいてい世間知らずのぼんぼんだから、そんな他人への悪口を信じて、それまでの近臣を降格、粛清ということが数え切れないくらいあった。
史記を書いた司馬遷も被害者のひとりで、正々堂々とある将軍の弁護をしたら、将軍を追い落とそうとする一味の謀略にあって、罪を被り、タマを抜かれてしまった。
最近の北朝鮮では、本来ならぼんぼんがいちばん頼りにすべき軍の幹部が、居眠りをしたって理由で、高射砲で蜂の巣・・・・・・じゃないな。
高射砲じゃ木っ端みじんだよ。
これもどうせ誰かがチクったんだろうけど、いくらなんでも高射砲ってのは、これって兵器の試し撃ちのつもりなんだろうか。
そのうちミサイルにしばりつけられて、宇宙に発射なんて処刑が行われるのかしら。
こうやって最高指導者が思いつきみたいな処刑方法を考えつくのも皇帝制度の国の特徴だ。
手足をもいでみたり、皮をはいでみたり、胴体をまっ二つにしたり、熱湯で茹であげてみたり、カンカンにおきた炭火の上に油を塗った銅パイプを渡して罪人にその上を渡らせるなんて、これはもうショーとまちがえてんじゃないかと、かっての中国でもこういう残忍で珍奇な処刑がたくさんあった。
中国の有名な暴君である紂王なんて、専属の楽隊にイヤらしい音楽や舞踏を演じさせて喜んでいたというから、まったく現在のあの国のよろこび組といっしょ。
こういう暴君はあのカダフィのごとく、さっさと打倒されてしかるべきなのに、国民がいつまでもひれ伏したままってのもアジア型皇帝制度の特徴だな。
易姓革命はいつのことやら。
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