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2015年9月28日 (月)

ドイツ車

ある場所で CAR GRAPHIC の最新号を読む機会があった(自分で金を出して買ったわけじゃない)。
車の雑誌としては日本でいちばん高い月刊誌だと思うけど、わたしは若いころこの本をずっと購読していたことがある。
それなりわたしを啓蒙してくれた本であることは間違いがない。

この本をひとくちでいうと、外車至上主義というか。
そのこと自体はわるいことではない。
まるっきり外車に縁のない当方みたいな人間に、ひとときの夢を味あわせてくれる本なのだから。

この本の、とくにドイツ車をほめたたえることは、ほとんど盲目的といっていくらい。
日本の車がどんなに努力しても、ポルシェやBMWはつねに一歩先を行ってるように思えてしまう、この本を読んでいるかぎり。
でもわたしはベンツのオーナーと話をしたことがあるんだけど、コンピューターを組み込むような先端技術では、すでに日本の車のほうがドイツ車より進んでいるとか。
そのへんの真偽のほどは、ベンツを持ったことのないわたしにはわからない。

ところで最近のこの業界の大きな事件というと、フォルクスワーゲンが排ガス規制をごまかしたインチキがある。
以前トヨタのプリウスが米国に叩かれたことがあるけど、あれがやむを得ないといえなくもない製造上のミスだったのに比べ、そして売れる外車は叩くというアメリカの、国を挙げての謀略の犠牲だったと思えなくもない事件だったのに比べ、今回のワーゲンのインチキは、故意としかいえない悪らつな事件だったことが特徴だ。

こうなると、ハイブリットなどの先端技術で遅れをとったドイツが、あせって引き起こした事件のような気がしてしまう。
トヨタの豊田章男社長は、相手の敵失に乗じてはならないと厳命しているそうである。
プリウスが叩かれていたころ、口には出さねど、ドイツ車は好機到来とばかり世界で売り上げを伸ばした。
トヨタだって社長のいうことを文言どおりに受け取る人はいないかもしれないけど、日本は生真面目さを世界に披露し、いちおう理性的といえる行動をとった。

だから日本車は素晴らしいとか、日本人は奥ゆかしいなどとはいわない。
トヨタの株が上がり、ワーゲンの株が下がっても、そもそも株なんてものを持ってないわたしには関係がない。
わたしに興味のあるのは、ドイツ車を溺愛する CAR GRAPHIC が、来月号でこの問題をどう書くかってことである。

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