今日の新聞
今日の新聞で瀬戸内寂聴さんが谷崎潤一郎について書いている。
谷崎潤一郎が奥さんを、すったもんだのあげく、友人の佐藤春夫に譲ったことは知っていたけど、このドタバタにはさらに第三の男がいたなんて知らなかった。
なにしろ大正、昭和にかかわる人たちだから、もっとモラルに厳格かと思ったら、そうでもなかったようだ。
谷崎は最初の奥さんと結婚したあと、性格不一致、彼女の妹のほうがいいやというんで、15歳の妹を引き取り、性的関係を持っていたとある。
そういえば島崎藤村にもそんなことがあったっけな。
また年端もいかない相手を、自分の名声を利用してもてあそぶ。
いいなあとため息が出てしまう。
現代なら未成年略取誘拐かなんかでお縄になりそう。
ナニ考えてんだといわれそうだけど、もともとわたしは男女の仲にはタブーはないと考えているタチ。
未成年だからいけないとか、人妻だからダメといってたら、小説は成り立たないゾ。
がんじがらめだった戦前のファッショに逆戻りだ。
さすがに歴戦のつわもの、寂聴さんもこの点では話がわかる。
ところで谷崎潤一郎の小説、今年で著作権が切れたはずなのに、まだ青空文庫に載らないね。
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