ユーチューバー
わたしのように YouTube をしょっちゅう見ている人間には、これで儲けようという宣伝が、最近はやたらに目につく。
他人の興味のありそうな動画を公開し、アクセスいくつで報酬ナンボの契約をして、知らないうちにどしどしお金を振り込んでもらおう。
その方法を教えますってことらしい。
最近はスマホでもなんでも、みんなビデオカメラがついている時代だ。
しろうとでも、たまたま特ダネ映像に出くわし、それを YouTub に公開できる可能性がある。
また他人が思いつかないアイディアを映像化して、人気を集めることも可能だ。
こうやって人気のある動画を作って、公開して、それで食っていこうという人をユーチューバーというそうである。
若い娘なら手っ取り早く服を脱ぐ動画でも作りゃいいが、そのへんのおじさんじゃそうはいかない。
つい最近、自分の部屋でオイルマッチなるものを試して、部屋を火事にしちゃったユーチューバーがいた。
たまたまそういう動画を作ろうとしていたときだから、その顛末がばっちり映像に捉えられ、アクセスが殺到したそうだけど、同じことをしようとしたら家が何軒あっても足りやしない。
燃す家もないし、裸になるのもイヤという人は、飼い犬やネコの手を借りたりすることになる。
わたしが最近見たのは「動じない猫」という動画で、なにをされても無関心なネコが抱腹絶倒。
脱力系のネコの表情がおおいに笑えるので、ついつい繰り返し見てしまう。
わたしが一回見るたびにアクセスがカウントされて、ネコのもとに、いや飼い主のところにお金が入るしくみ。
おもしろい動画を作るためには、まずペットの教育から始めるのがよさそうだ。
でもアクセスが10万回あっても、収入はせいぜい2千円か3千円くらいらしいから、世の中そんなに甘くない。
たまたまおもしろくて、みんなの関心をひくような動画が作れても、それを絶え間なく生産するためには、やはり無から有を作り出すような、つまり作家やミュージシャンやマンガ家のような才能が必要なのだ。
だから肝心なのは、わたしみたいにさっさとあきらめるという精神だ。
簡単でしょ。
くれぐれもおいしい話に飛びついて、「◯◯で儲ける方法を教えます」なんて本の著者を儲けさせないように。
儲ける方法があるならなんでテメエでやらないんだ、ん?
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