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2015年11月14日 (土)

スーチーさん

スーチーさんが政権交代が確実な大勝利。
水を差すわけじゃないけど、これからが心配だ。
いや、軍部がまたひっくり返すことじゃなく、彼女の政治のこと。

スーチーさんのひきいるNLDが政権をにぎるとどうなっちゃうのか。
民主的で公平で、諸外国から資本を導入して、安定的な発展がのぞめる社会?
そんなうまくいくかしら。

これまで軍部と、それと結託した一部の人間だけが我が世の春を謳歌していた。
そういう権力構造に参加できなかった人間は、なんでもいいからと、反対勢力に加わって権力の交代をもくろむ。
最近は世界のどこでも、政権さえ変われば世の中はよくなると考えるヒトが多いから、公平な選挙をすれば、今回のように民意は圧倒的だ。

首尾よく政権奪取に成功した。
今度は自分たちが甘い汁を吸う番だ。
NLDの幹部の中にだって、そういうおもわくで運動をしていた輩がいないとはいえない。
スーチーさんの試練はこれからだ。

スーチーさんは、大統領なんかメじゃない、いちばんえらいのはワタシだといってるらしいけど、これはある意味正しい。
清廉な政治をするつもりさえあるなら、彼女は強権を発動して、独裁者になるべきである。

シンガポール建国の父リー・クアンユーさんは、文句をいわせない政治で、シンガポールをアジアの小さな大国に引き上げた。
途上国に必要なのは、クアンユーさんがやったような開発独裁という政治だ。
民主化に逆行するみたいだけど、まだミャンマーは成熟した国ではないから、みんなの意見を聞いていたら国がガタガタになる。
軍部をあるていど尊重して、彼らを手なづけ、スーチーさんが影の大統領として(将来は公認された大統領として)、ロシアのプーチンのような強引な政治をするのがいちばんいい。
問題は彼女にそれができるかどうかだ。

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