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2015年12月29日 (火)

海の不思議

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海の中には人間の想像を絶するような不思議な現象がたくさんある。
ということはこのブログの'13年7月に書いたことがあるけど、昨夜のテレビ番組 「プレシャス・ブルー/美しきハンターシャチとの交流」 もそう。

シャチという動物がいる。
クジラの仲間の肉食哺乳類で、カラスのごとく、あるいはそれ以上に頭がいい。
たとえば流氷の上にいるアザラシなどを見つけると、集団で流氷をゆさぶって、それを海に落として食べてしまう。
南米のほうにはオタリアという、やはりアシカ、アザラシの仲間の海獣がいるけど、これが海岸で遊んでいると、シャチは海の中から陸上にまで突進してきて、つかまえて食べる。

オタリアの大きさは人間とそれほど変わらない。
だから海の中から見れば、オタリアも人間も区別がつかないだろうと思われるのに、シャチはどうやらちゃんと人間を識別しているようなのだ。

むかし見た写真では、水族館で飼われていたシャチが、なんの気まぐれか、飼育係りの女性をパクリとくわえてしまった。
女性のほうは必死で水から上がったけど、シャチはいつも通り平然と泳いでいたから、ただふざけてくわえただけだったらしく、女性にケガはなかった。
ふざける?
これは高度な知性を持った動物だけにみられる特性である。

昨夜の 「プレシャス・ブルー」 は、シャチに肉薄する日本人の女性ダイバーのドキュメント。
彼女は以前マッコウクジラに肉薄する番組にも出演していたけど、マッコウクジラとシャチでは凶悪さがちがう。
ヘタすればこの女性が、オタリアの代わりにシャチの晩メシになってもおかしくなかった。
ところが番組の中で、彼女はまるで人なつっこい飼い犬を相手にするように、野生のシャチと戯れていた。

これがなにをあらわすのか、わたしにはわからない。
ひょっとするとシャチというのは、もともとは人間に飼われていた動物が進化した生きもので、そうした遺伝子がいまでも人間との関係を記憶しているのだろうか。
そんなバカな、というのはやさしい。
しかしなぜシャチは、人間とそれほど大きさの変わらないオタリアを襲うのに、人間を襲わないのか。
むしろ人間を親しい仲間と思っているようにみえるのはなぜなのか。
わからない、わからない。
こういう実例が、わたしにこの地球上の、形而上学的問題を提起するといっても過言じゃないのである。

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