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2015年12月31日 (木)

大晦日

A001

元祖山ガールのわたしの知り合い。
ご覧のとおりの美人だけど、モノクロ写真で時代がわかるように、彼女がいちばんはつらつとして魅力的だったころ、わたしはまだ田舎の小学生か中学生だったから、ここで恋愛小説を語ろうってわけじゃない。
たとい同年代で、若いころ知り合うチャンスがあったとしても、ネクラでオタクのわたしが、大勢の競争相手を押しのけて、彼女を自分のものにできたはずはないから、彼女はあくまで別世界のヒト。

この人に頼まれてひたすら熱中していた、彼女のアルバムのデジタル化がようやく一段落した。
アルバムというのは赤ん坊時代から始まって、娘時代、新婚時代、家庭の主婦の時代、そしてつい間板ヘルニアでお悩みの最近までのものだから、わたしはこの作業を通じて彼女の人生の大半を俯瞰したことになる。

彼女は若いころから山登りに凝っていたから、アルバムの中に山の写真が多かった。
他人のものでも、古い写真を見ているといろいろ感慨がある。
添付した写真は20代のころの上高地のもので、背景は穂高連峰だ。
おなじ場所でずっとあとになってから撮った写真もあったけど、山のかたちは人間のみじかい一生ぐらいじゃぜんぜん変わらないなと思う。

山は変わらなくても人間は確実に変わる。
今年ももうすぐ終わり。
若いころ、年末・正月はどこかの山小屋で、みんなで餅つきをしたり、初日の出を拝んだりしたんだよと、この人はいう。
わたしは彼女のそんな時代を想像してうらやましく思う。
でもいいか。
幸せな人生をまっとうした彼女も、つまらない青春を送ったわたしも、最後に帳尻を合わせてみたら、そんなに大差がつくわけではないみたいだから。

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