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2015年12月16日 (水)

キレイな国

嫌韓、嫌中サイトをながめていると、日本は韓国・中国に比べてひじょうに清潔な国であるという意見が目立つ。
これは大学の卒業論文に取り上げてもおかしくない不思議な事実で、どういうわけか日本人はむかしからアジアの中でも突出して清潔な国だった。
これが中国・韓国に対する差別意識となってあらわれたと書いた本もある。
なんで、どうして、日本だけがそんなにきキレイ好きなのか。

この問題を考えるのに、まず日本とアジア各国のどこが違うのかということを考えてみよう。
ひとついえるのは、日本は中国型の専制君主に支配されたことが少ないということである。
権力にあぐらをかき、自分の贅沢しか考えない独裁者があらわれれば、出る杭は打たれるのことわざどおり、たいてい日本人は自らの浄化作用でそれを打倒してきた。
殷の紂王や北朝鮮の正恩クンみたいな、残忍な皇帝にひれ伏す歴史がほとんどないのである。

わたしは初めて中国に行ったとき、農村でさえ庭に花を植えている家が少ないのに失望した。
日本の農家なら、どんな田舎に行っても家の周囲は花でいっぱいだ。
これはいったいどうしたことか。
じつはこれが問題の本質にかかわってくることなのだ。

中国の皇帝とそのとりまきは、庶民にゆとりのない生活を強いることが多かった(韓国も中国のシステムを忠実になぞった)。
のんびり風呂に入っている時間なんかほとんどないし、庭に花なんか植えていると役人ににらまれてロクなことがない。
人治主義のお国がらで、皇帝も役人も法を無視して好き勝手をした。
そしてそんな時代が数千年も続いた。

日本にだって長期政権だった徳川幕府があるっていう人がいるかもしれないけど、じつは日本人のキレイ好きは、この政権によるところが大きいのだ。
江戸時代というと、悪代官が農民をいじめたという、映画やテレビの影響でしか見ない人がいるけど、そんなことはない。
徳川幕府の治世は、同時代のどんな国よりも公平で、格差の少ない、安定して豊かな社会だった。
問題がなかったとはいわないけど、わたしは江戸時代が現代の日本とあまりに似通った国であることにおどろく。

国が豊かであれば、国民もゆとりを持つ。
ゆとりというのは生活ぶりにもあらわれるもので、庭に花を植える、弱者にあわれみを持つ、仕事が終われば風呂に入って汗を流す、はっつぁん熊さんでもたまには遊郭に繰り出す。
だから日本が突出してキレイ好きなのは、徳川政権の功績が大であると、わたしはそう思うんだけどね。

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