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2016年1月29日 (金)

行幸

今朝の新聞にはびっくりした。
中国あたりから、100万円で辞めるのかと驚嘆されている甘利クンが、またアメリカにテロリストが突っ込んだようなでっかい扱いだ。
1、2、3、7面、そして社会面を見開き使ってまで。
あらためて、甘利クンてそんなにエライ人だったのねと感心しちゃう。

それよりもぐっと地味な扱いの天皇陛下のフィリピン行幸。
行幸というとこっちがずいぶんエラそうに聞こえるので、この言葉を使うのにいささかためらいがあるけど、フィリピンの人にはどうせ意味はわからないから、ま、いいんでないの。

“行幸” 以外に “御幸” という言葉もある。
「平家物語」を読んでいたら、あちこちにこの言葉が出てきて、いずれも高貴な方の外出をいうらしく、しかもギョウコウとゴコウ(どちらもミユキとも読める)と、読み方も似ているので、どこが違うんだいと混乱したことがある。
でもこれは本を何度も読んでいるうち自然にわかった。
行幸は現職の天皇の、御幸は引退した天皇や、その他の高貴な人たちの外出をいう言葉だ。

さらにさらに、天皇についても、ただ引退しただけなら “上皇”、出家した場合は “法王” ということがわかった。
そういうわけで、引退して出家したくせにオンナ癖のわるさが止まない後白河法王が、大原に建礼門院を訪ねた巻は「大原御幸」と呼ばれる。
揶揄するみたいな書き方をしたけど、これは「平家物語」のフィナーレを飾る、白眉といっていい名文だ。
この文章を読んだときには、日本に生まれたことをしみじみと感謝した。

天皇がフィリピンで歓迎されているというニュースを読むと、いまだにケンカごしの韓国の異常さをつくづく感じてしまう。
韓国のいう戦争被害はフィリピンにも当てはまるはずなのに、その後の行き方はぜんぜん違う。
いったいどちらが日本と相手国の友好親善に寄与しているだろう。

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