またナマコ
ナマコの刺身でイッパイやっている。
なぜかナマコを見ているとさまざまな思いが。
スライスされて薄い断片になっちゃったナマコだけど、もともとはキュウリみたいにどろーんとした生きものだったはずだ。
泥の上をもぞもぞと動きまわっていた無害な存在。
こんなやつにも親や子供がいただろう。
それがある日、とつぜん人間に拉致され、機械で切り刻まれて、わたしの家のテーブルに乗っている。
まもなく彼はわたしのお腹に消える運命だ。
うーんと、べつに食欲がなくなったわけでも、悲劇を感じたわけでもないけれど、なにか哲学的なものを感じてしまう。
そういえば以前、ナマコって栄養があるんだろうかなんて考えたこともある。
マグロの刺身からはけっしてそんなことはないのに、どうしてナマコを見ているとしみじみ考えてしまうのだろう。
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