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2016年2月14日 (日)

湯沢温泉/まえおき

Shin

「雪国」 というと川端康成の代表作だ。
そのわりに読んだ人が少ないなんて、どっかの書評に書かれていたけど、そういえば読書家のはずのわたしも読んでないねえ。
いや、読もうと思ったことはある。
高校生のころだから、遠いむかしのことにはちがいないけど、ぜんぜん記憶にないってのはどうしてだろう。
まだ野暮な田舎の若輩で、芸者をあげるような粋人の世界がピンとこなかったのか、それとも単につまらなかったからなのか、たぶん後者だろうな。
その後も何度か読もうと思ったことがあるのに、いずれも途中で投げ出した。
けっして川端康成がキライというわけでない証拠には、「伊豆の踊り子」 は高校生のころから何度もくり返し読んでいるのに、である。

しかし現在では、わたしも芸者遊びのわかる熟成したおとなだ (芸者のほうで相手にしてくれないだけなのだ )。
ひとつ腰をすえてこの本を読んでみようと思う。
と、まあ、あいかわらず本気なのかふざけているのかわからないことを書いたのは、明日からわたしは湯沢温泉に行くことになったからである。

冬になると雪国が恋しくなる。
わたしの生まれ故郷はけっして雪国というわけじゃないんだけど、成人になってから、じっさいに見たもの、書物からインスパイヤされたものを含めて、わたしはたくさんの雪の思い出を持っている。
トシとって人生が残り少なくなったせいか、最近ではいてもたってもいられないくらい、そういうものが恋しい。
で、ひとつ、温泉でしっぽり濡れてこようと思い立って、いまさら雪山に挑戦できるトシでもないから、雪国ならどこでもイイやと選んだのが、安・近・短の湯沢温泉というわけだ。
駒子さんに会えるかどうか、会えたとしても立つかどうかわからないけど、そういうわけで明日から湯沢温泉です。
文庫本の 「雪国」 を持って、お風呂のあい間にじっくり読んでくるつもりです。
ほんの2、3日の予定だけど、無線LAN があったら現地から報告しましょう。

このあと、予約確認のために宿に電話してみた。
留守番電話になっていて、本日は電話の応対を終了しましただって。
こんなホテル初めてだ。
なんか不安になってきましたわ。

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