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2016年3月 2日 (水)

湯沢温泉/アホばかり

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湯沢から車で苗場方向に上っていくと、坂道がとちゅうでつづら折れになっている箇所があって、まだ関越道が完成するよりずっとむかし、わたしはここを大型トラックで何度か往復したことがある。
春先には道の両側に4、5メートルもの雪の壁ができていた。
現在ではそんなことはなさそうだから、やっぱり地球って暖かくなってんのねと思う。

ぼんやりとそんなことを考えていたら、バスはみつまたかぐらを通り越して、苗場まで行ってしまった。
この季節の苗場はスキー客以外に用事はない。
仕方なしにたまたま通りかかったタクシーを掴まえて引き返す。
たいした距離ではないと思ったのに、こちらのタクシーはメーターが変わるのがやけに早いのだ。
おかげで2500円も取られた。
あいかわらずアホなことばかり。

平日のせいもあって、みつまたかぐらスキー場はがらがらだった。
駐車場なんて2割ぐらいしか埋まっていない。
バブルのころの駐車場なんだから仕方がないか。
気のせいかロープウエイもくすんだ感じで、これは塗装をしなおす予算がないのかもしれない。

ロープウエイ乗り場ですったもんだした。
わたしの記憶では、ロープウエイで山頂に行き、ゴンドラから降りると、雪におおわれた大きな湖があって、わぁーっと歓声をあげたくなるような壮大な景色がひろがっていたはずなのだが、切符売り場の女の子は、スキーをやらないなら行ってもつまらないですよという。
湖は凍っていてなにも見えませんという。
どうもたんなる観光客には切符を売りたくない雰囲気である。
料金は往復で2200円だし、うーんと悩んで、けっきょくゴンドラに乗るのをあきらめた。

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駐車場の近くに小さな村があった。
たしか以前スキーに来たとき泊まった民宿がこのあたりにあったはずだと、村の中をうろうろしてみた。
しかしすでに30年以上まえのことで、記憶がはっきりしない。
たしか古い神社があったはず。
村内に神社はあったけど、記憶にあるもののようではなかった。
雪の上にイヌが寝ころんで、そんなわたしを見ていた。
彼もまだ生まれていなかった遠いむかしのことだものねえ。

写真は上から、がらがらの苗場スキー場、ぶらぶらしてみた村にあった宿屋、あまり番犬の役に立ちそうにないイヌ。

とうとう泊まった民宿もわからず、また路線バスで帰ってきてしまった。
あきらめが早すぎるのがわたしの欠点だけど、でもなにがなんでもスキー場に行ってみたかったわけでも、民宿を探し求めていたわけでもない。
バスの中で、つげ義春の 「ほんやら洞のべんさん」 に出てくるような、素朴な農村の雪景色をながめたからいいことにしよう。
今回のわたしの旅は、こんなふうに、マンガや思い出の中をさまようのが目的だといって自分をなぐさめる。

https://youtu.be/nRbbOMbefok


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