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2016年4月18日 (月)

富山湾/路面電車

朝になった。
朝食はホテルで、といってもわたしの宿泊代は食事なしのものだから、かねてよりの予定どおり、追加料金を払って食べさせてもらうことにした。
これが1050円。
バイキング形式の食事で、メニューは多いからふつうの人には高くない。
少食で、納豆と焼いた魚があれば満足するわたしには高い。
食事をホテルで取るのはこのときだけにした。

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この日は富山駅から第三セクターの列車で、滑川市にある「ほたるいかミュージアム」に行く予定だけど、そのまえにホテルのすぐまえを走っている路面電車に乗ってみることにした。
路線図を調べると、駅を起点とした循環線も通っているようなので、そのまま乗っていれば駅に行けるではないか。
駅までの道はわかっているのだから、今度は遠まわりをしてみようと、駅と反対方向の電車にやみくもに乗り込んだ。
まったく知らない乗り物だから、料金の払い方もわからなかったけど、近くの女子高生に尋ねたら、下車するときに200円を払うのだそうだ。

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路面電車というと、わたしはトルコのイスタンブールで乗ったトラムを思い出す。
気軽に乗れて、排気ガスも出さず、なにより街の景観に独特の情感をかもしだす路面電車は、わたしもつい子供ごころにもどってしまったくらい、ひじょうに夢と個性にあふれた乗り物なので、もっともっと大都市で活用されてほしいくらい。

ネットで調べると、富山市の路面電車はポートラム、セントラム、サントラムというふうに、運営会社によってさまざまな名称があるのだそうだ。
現在でも新型車両が開発、投入されていて、中には3両連結なんてのもあるらしい。
富山市の住人は幸せだなあと思いかけたけど、朝の通勤時間帯の市民は、あまり幸せそうではなかった。
仕事がキライなのはわたしだけじゃないんだね。

添付した写真は新旧の路面電車がごちゃまぜ。

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料金の払い方もわかったし、安心して3つか4つ目の停車場で、運転手に、これは循環線ですよねと訊いてみた。
違いますよという。
仕方ないからそこで下車して、反対側の乗り場からいまきた道を引き返す。
バカなことをしているみたいだけど、時間はありすぎるくらいあるのだ。
おかげでわかったことは、行きの電車は新しい型で乗り心地がいいけど、帰りに乗ったのはレトロな電車で、つり革がいっせいになびくほど横ゆれした。

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