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2016年4月19日 (火)

富山湾/あいの風とやま鉄道

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路面電車に乗ってみたあと、富山駅にたどりついたのが朝の8時半ごろ。
ここからほたるいかミュージアムのある滑川市まで、「あいの風とやま鉄道」という第三セクター鉄道に乗る。
こういう名前がいいかわるいかしらないけど、ちょっと調べてみたら、けっこう変わった名前の鉄道はあるもんだ。
「道南いさり火鉄道」から始まって、「いわて銀河鉄道」、「えちごトキめき鉄道」、「くりはら田園鉄道」、「四日市あすなろう鉄道」、「北近畿タンゴ鉄道」、「肥薩おれんじ鉄道」など、旅行雑誌をこわきにかかえて旅をする、青少年子女を狙い撃ちしたような名称の鉄道が。
ひねたおじさんにはピンと来ないけど。

ホームに行ってみたら、発車まで15分ぐらいだった。
車内はがらがらだったけど、ローカル線の通勤・通学時間帯らしく、発車まぎわに学生やサラリーマンがぞろぞろと乗り込んできた。
いちばん前の座席に座ってながめると、運転席のすぐうしろに、カメラをかかえて立ったままの中年男性がいる。
こういうのは、“撮り鉄” と呼ばれる鉄道マニアらしい。
わたしにもそういう傾向があるけれど、旅行のついでに写真を撮ることはあっても、わざわざそのために旅行はしない。

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車両自体は路面電車にくらべるとおもしろくもおかしくもないものだけど、乗車するときドアのわきに、これを押してドアを開けてくださいという、大きなボタンがあるのに気がついた。
これは寒冷地によくある方式で、冬の寒いときにドアを開けっ放しでは、車内の暖気がみんな逃げてしまうから、必要なとき以外はドアを開けなくてもすむようになっているのである。
この日の富山はドアを開けっ放しで走ってもらいたいような暖かい日。

走り出してまもなく、列車は広々とした農村地帯をゆく。
雪をいただいた立山連峰が田んぼの向こうに霞んでいて、のんびり列車で旅をするのにふさわしい日である。

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富山県はチューリップの栽培で有名なところだ。
時期的にはすこし早いけど、このときもどこかでカラフルなお花畑を見られるのではないかと期待していた。
ところがそんなものはいちども見なかった。
見ないといったらほんとうにぜんぜん見ない。
東京から富山に来るときも、あとでレンタカーを借りてあちこち走りまわったときも、まったく見なかった。
ずっとむかし、北海道の富良野に行ったとき、ラベンダー畑が村のほんの一画にしかないのを見てがっかりしたことがあるけど、富山のチューリップもそんなものかしらね。

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滑川までは駅数にして3つぐらいのものだ。
到着した駅は、駅前にホタルイカの看板があるくらいで、べつになんのへんてつもないローカル線の駅という感じだった。
駅のロータリーにタクシーが数台。
ロータリーから海に向かって直線道路がのびているけど、まわりは商店街というわけでもなく、ホント、個性もヘチマもないさっぱりとした通りだった。
5、600メートル先のつきあたりに公園のようなものが見えるので、そこまで歩くことにした。

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