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2016年5月 4日 (水)

異端の絵画

連休はネット三昧。
外国人がどんなことを考えているのか興味があって、以前から「海外の万国反応記」というサイトをよく見るんだけど、ここに「各国の博物館で展示されている貴重な品を見せあってみよう」という記事があった。
この記事もおもしろかったけど、リンクをたどると、さらに過去ログに行き当たり、「お前らの国から生まれた絵画のなかで、最も好きな作品を紹介していくスレ」だとか、「18世紀の米・英・仏・伊・露・蘭・日の芸術のなかで最も優れているのはどれ?」なんて記事にたどりつく。

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これらを読むと、人気のあるのは写実の極限を追求したような絵、つまりレンブラントやゴヤ、フェルメール、そしてロシアのレーピンなどであるようだ。
現代絵画については悪くいう人が多い。
古典から現代に至る過程のどこで道をまちがえたのかという質問に、写真が登場したせいでしょという回答があった。
写実に関しては、写真にとてもかなわないから、感情や感覚に訴えるモダーンアートが発達したというんだけど、ま、一聴に値するわな。
でも、栄華をきわめたローマ帝国や唐王朝でさえ、マンネリに陥って崩壊したことを思えば、写真があろうがなかろうが、絵画の単純化は避けられなかったような気もする。

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残念ながら日本の代表選手である浮世絵については、万国で支持されているとはいいがたい。
米国も含めた上記の西洋絵画は、どれも共通点があるのに比べて、日本の浮世絵だけはそうとうに異端だから、レンブラントやゴヤを愛する一般大衆にとって、漫画としか思えなくても仕方がない。
しかし、改革をこころざす西洋の芸術家たちに、浮世絵が与えたインパクトはとてつもなく大きかった。
そもそも鎖国主義をつらぬいていた日本は、西洋とは孤立した独自の芸術を目指していたわけで、それがあちらの絵画に影響を与えたというだけでもオドロキではないか。

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