文化
若いころ漫画家をこころざしていたわたしだけど、人間が古いせいか、昨今のようにそれが日本を代表する文化なんていわれると、すこーし違和感がある。
もちろんマンガの芸術性については、認めるにやぶさかじゃないんだけど、文化なんてたいそうなことをいわれると、やっぱり和食だとか温泉だとか職人仕事だとか、ほかにふさわしいものがたくさんあるでしょといいたくなってしまう。
日本のコスプレがブームなんていうことを聞いたときも、マンガのもの真似ファッションかいと、悲しい気分になったものだ。
こんなものがもてはやされるようでは、日本はどこかおかしい、つまり国をあげてのオタク国家と思われてしまうんではないか。
ところがこれが諸外国を席巻しているという。
ホントかよ(こう疑っていたのはもっとむかしのことです)。
ま、アメリカ人やロシア人は、楽しけりゃなんでもいいって人種だから不思議じゃないけど、それではドイツはどうなのさ。
あの国はあまり日本が好きではないらしいし、ドイツ人というと謹厳実直なイメージがあって、コスプレみたいな軽薄なファッションにわりあい冷淡なのではないか。
ところがつい最近、毎年ドイツのデュッセルドルフで開かれる「日本デー」の混雑ぶりを、写真で見てしまった。
集まった群衆が70万人だそうで、こういうお祭りだと、コスプレの女の子が登場するのも当然という感じで、どこかで見たような格好の女の子は、足の長さからして現地の娘らしい。
やっぱり・・・・
もうなにをかいわんやだな。
戦争なんかするより、こうやってうへらうへらしているほうがいいことはいうまでもないけど。
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