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2016年6月 2日 (木)

タイ/序章

660

またぐだぐだと屁理屈を並べなくてはならない。
わたしはまだまだ旅行がしたい。
といっても、よくテレビでやってる秘境なんてところへの旅はもう無理である。
猛獣毒蛇をかきわけてアフリカ大陸横断だとか、怪魚か跳梁するアマゾン源流までの船旅はとてもとても、足がなえてきたからギアナ高地もサハラ砂漠もムリ、耳をこわしてダイビングも断念したし、ブリザードの吹きすさぶ極地もダメ、すぐに他人の首を切りたがるテロリストがいるような国もイヤだ。
どっちかというと、そういう国に行きたい気持ちが山々なんだけどね。

人間トシをとると、どうしても安全で快適な場所ということになり、つまりリゾートのようなところがいいということになる。
たとえばハワイやグアムや香港なんかがそうだけど、つい先ごろまでわたしはこういうところを軽蔑していた。
けっ、俗物どもめが。
アンタらといっしょにしないでくれろってな調子。
しかし寄る年波には勝てない。
弁解しつつ、いくらか方向を転回中なのだ。

何年かまえにタイに行ったことがある。
バンコクからプーケットまでを駆け足でめぐる団体旅行で、もちろんおもしろくも楽しくもなかった。
でもここで失望したのは、のんびり見物する余裕がなかったからで、タイそのものはなかなかすてきなところだと思った。
人々はおだやかで、女性も風景も美しい(食べ物もほめたいところだけど、わたしは偏食だから、和食以外のものをおいそれとほめることはできない)。
プーケットでゾウを見物に行ったときには、森の樹木に大きなヤモリが貼りついているのや、トイレの屋根にコウモリが棲みついているのに関心を持った。
わたしの趣味はいつもそういうものにあるのだ。

ここに添付した画像は、バンコクの土産物屋で見たもので、わたしにはめずらしい宝石のように思える。

今年の正月ごろ、ハスの花を見物に行くついでにまたタイを再訪してやろうと思っていたけど、諸般の事情でもたついて機会をのがしてしまった。
そうしているあいだにもわたしはトシをとる。
もはや一刻の猶予もならない。
わたしの旅はひとりでぶらぶら出来なければ意味がないのだ。
つまり歩けるうちがハナなのよってことなのだ。
というわけで、今度はタイへ行くことにした。
まだ先の話だけど、すでに航空券とホテルの手配をすませた。
いま例によってネットで目的地についていろいろと勉強中。

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