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2016年7月16日 (土)

タイ/レストラン

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首尾よくサンダルを購入して、しばらくホテルでごろごろしていたが、昼食を取るためにまた近所へ出かけることにした。
すると外は雨になっていた。
たいした降りでもなかったから、傘もささずに強引に出かけた。

ホテルに到着した晩は殺風景なところだと思ったけど、ワット・プラシンの前まで行くと、そこから東に向かって、たぶんチェンマイの旧市街地でいちばんと思われる目ぬき通りが直通している。
このあたりには商店やレストランも多い。
たまたま欧米人の家族が食事をしている店が目についたので、そこへ飛び込んだ。
通りに面したいちばん前のテーブルが空いていたので、そこにすわる。
わたしのとなりにはもの思いにふける大男の白人男性がひとり。

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健啖家ではないわたしが、うっかり注文すると食べきれないおそれがあるので、メニューをにらみ、チャーハンみたいなものと、つつましく卵スープを注文した。

料理を待つあいだ、ぼんやりと店の前の通りを眺める。
そぼふる雨の中、ソンテウというトラックみたいなタクシー、三輪タクシーのトゥクトゥク、2人乗り、3人乗りのスクーター、オレンジの僧衣の坊さん、傘をさしたりささなかったりの観光客などが行ったり来たりしている。
短パンから魅惑的な足をさらけ出した白人娘も通る。
これでは退屈しようがない。

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白人娘というのは美人だけど、それに比べるとどうもアジア娘は、なんて一般論をひねくっているうち料理が出てきた。
チャーハンはわたしにちょうどいい分量で、味もわるくなかった。
でも、どうして白人の娘って、きれいでスタイルも抜群なのかねと、いろいろ思索しながらメシを食う。
卵スープも美味しかった。
邱永漢さんの本によると、卵スープというのは、簡単そうでじつはむずかしい料理だそうだ。
この店のコックには及第点を上げられそう。

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そのうち欧米人の家族が食事を終えて出て行こうとしたが、そのうちの可愛らしい男の子が、これ落ちてますよといってわたしにボールペンを差し出した。
尻ポケットに挿しておいたポールペンが、椅子にすわったとき落ちたらしい。
ありがとうといって彼ら全員とにっこり。
こういう観光地では、みんな開放的になって、こころもオープンになっているせいか、たとえば往来で行きあった若い美人にカメラを向けても、イヤな顔をされることはめったにない。
もともと欧米人というのはフランクなのが多いし、ここには旅する者同士の共感みたいなものがあるのだ。

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