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2016年7月22日 (金)

タイ/ワット・チェディルアン

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ワット・チェディルアンは有料である。
この寺はチェンマイの中心部にあって、ひょっとするとこの街最大の寺院かもしれない。
創建当時で塔の高さが80メートルあったそうで、惜しむらくは塔頂部が地震で崩壊していくらか高さを損じていることだけど、それでもそれがかえってバベルの塔のような凄みを感じさせる。

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塔は四角い台座の上にそびえており、チェンマイの旧市街地と同じように、塔そのものも堀割りで囲まれている。
四方から階段が通じているけど、現在は立ち入り禁止になっていて、下から仰ぎ見ると堂内に金色の仏像も見える。
また、ここにも境内のお堂の中に涅槃仏がある。

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お寺に興味がないし、わたしみたいな人間がご利益を受けようというほうが間違ってると自覚しているから、どうも、見学にもあまり熱が入らない。
べつの建物にあるご本尊さまにも見どころが多いらしいけど、短パンで入ると文句をいわれそうで入れない。
仕方ないから、なにかブログネタでもないかと境内をぶらぶら。

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ある場所で女の子が寄せ書きをしていた。
こういう有名観光地に来ると、そのへんの壁に自分のサインを残したいと考える不届き者が多いから、寄せ書きでそんな煩悩を消滅させようというのかもしれない。
じいっと書かれた文字を検証してみると、英語、タイ語、中国語などで、韓国語もあるのに日本語はないようだった。

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また、わたしが出発まえにぜひ見たいと考えていたワット・プラテート、これを見たいと思った理由は、ここに愛らしい小坊主の像があるということだったけど、同じような像をワット・チェディルアンでも発見してしまった。
どうも大量生産されている合成樹脂製の像らしい。
おかげでたちまち尊敬の念が失せて、けっきょくワット・プラテートにも行かずじまい(この寺院はチェンマイ市内から西方の山腹にいつでも見える)。

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ぐるりと塔を一周して、小用をもよおした。
うまい具合にトイレの案内板が出ていたから、寄ってみた。
写真がそれだけど、簡潔すぎて気持ちいいくらいのトイレだった。
こういうのも水洗というのかどうか、大きなカメに水が蓄えられていて、使用後は使用者が手桶を使って自分で水を流すのだ。
トイレットペーパーはないから、拭くのも自分の手を使えってことかもしれない。
たしかインドあたりではめずらしくない方法と聞いたことがある。
このときは小のほうだったから御不浄の手を使わずにすんだけど、めずらしいものを見た(つもり)。
くだらないものに感心してるよな。

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このあとまた歩こうかと思ったけど、そろそろ日没が近かったので、東の門まで歩くのは断念してホテルにもどることにした。
ホテルまで、来るときとべつの道を通って、とうとう1日歩きっぱなし。

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