タイ/ターペー門
ターべ門というのは、四角いチェンマイの旧市街地の東の門である。
わたしのホテルからワットプラシンのまえに出て、ナイトマーケットの開かれるラーチャダムヌーン通りを一直線に東に向かえばいい。
ほとんどが撤去されてしまったチェンマイの城壁だけど、この門のあたりにはかってのレンガ壁が残っていて、城門の外側はコンクリートを敷きつめた広場になっていた。
暑くなければ広場を散策をするのもわるくない。
しかし、さすがにまっ昼間からこんなところをうろついているのは、現地のタイ人にもあまりいそうになかった。
今回の旅は思っていたより涼しかったけど、それはこの時期のタイにしてはという意味で、やはり歩き続けていると老骨にはこたえる。
広場を横に見て、そうそうにターペー門の内側(旧市街側)に入り、交差点ぎわにあったカフェで、しばらくイップクしていくことにした。
この門は旧市街と新市街の接点になっていて、観光客にとってランドマークになっているらしい。
にぎやかなところだから、店先に座っているだけで、交差点を行き来するさまざまな人種が見える。
大きな荷物を背負ったバックパッカー3人連れのひとりは、まだ若い女性だった。
日本人のように海外旅行をファッションと捉えているような人種に比べると、お化粧も身なりもさておいて、まず異国を味わい尽くそうという欧米人の探究心にはいつも感心する。
ここで「地球の歩き方」をながめて、つぎの目的地を探してみたら、旧市街の南側にあるチェンマイ門の近くにも市場があることがわかった。
このあたりはまだ行ってないので、今度はここを目指すことにした。
どうもふつうの人の常識をくつがえす旅になってしまうけど、わたしはとにかくチェンマイという街を徹底的に知りたいのだ。
トゥクトゥクを掴まえて目的地を示し、20バーツで行けというと、安すぎたのか、虫の居どころでもわるかったのか、ぜんぜん相手にしてくれない。
仕方ないから移動しながらどこかで掴まえようと歩き出す。
前日に歩いたのはわりあい閑静な場所が多かったけど、この日はなんだか下町みたいな、言い方を変えれば観光地ではない東南アジアのふつうの町のようだった。
こんなところに泊まりたくないということがわかっただけで、後学のためにはなる。
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