タイ/さくらレジデンス
バンコクで予約してあったのは「さくらレジデンス・ホテル」。
ご覧のとおり、すぐとなりに生そばののれんを下げた日本食レストランがあるので、ホテルを探すのには、こののれんを探したほうが早い。
大きなホテルに見えるかもしれないけど、エレベーターは1機しかないから、それほどでもない。
わたしの部屋は6階だった。
しかし荷物を運んでくれたボーイに、今回はチップを払わなかった。
日本人を甘くみてはいけない。
部屋は、値段からすればもったいないくらいで、デラックスなスイートみたいだ。
広々としていて、ダブルベットに机やテレビ、冷蔵庫、電気ポットがそなわり、白黒のモダーンな様式のトイレも、バスタブつきで清潔そう。
床はふかふかしたカーペットで、裸足で歩いても気持ちがよかった。
窓からの景色はロクなもんじゃないけど、もともとそんな風光明媚なところにあるホテルではない。
Wi-Fiも問題なくつながる。
チェンマイのホテルでは、使用するたびにパスワードを打ち込んだのに、ここでは最初に1回打ち込めば、あとは必要なしというのがよかった。
トイレについてはおもしろいことに気がついた。
便座のわきにべつのホースが伸びていて、それにもシャワー口がついていたことだ。
こういうホースはほかのトイレでも見たことがあるから、タイではめずらしいものではないらしい。
最初はビデ用かと思ったけど、ご覧のとおりこのホテルのトイレはウォシュレットで、ビデは初めからついてる。
なんのためについているのかわからないけど、これはすこぶる具合がいい。
だれでも経験があると思うけど、ウンチが便器のあらぬ場所にこびりついて、トイレの排水では流れてくれないことがある。
そんなときこのホースとシャワーを使えばイチコロだ。
それとは別にして、ウォシュレットにはお尻とビデ用のふたつのダイヤルしかついてない。
それぞれのダイヤルをまわすと水が出て、まわせばまわすほど水流が強くなる仕組みなんだけど、このほうが簡単でわかりやすい。
たかがお尻を洗うのに、日本のウォシュレットはややこしすぎる。
ベッドの枕もとに桜や富士山の大きなパネル写真が飾ってある。
それでつい、このホテルの経営者は日本人かなと思ってしまうけど、そうではなさそうだ。
部屋のドアをあけた先の通路に、いつもシーツや布団カバーなどの洗濯物が積まれていた。
そのへんに室内係の詰め所があるらしいけど、この無神経さは日本人の経営するホテルならあり得ないように思う。
到着してすぐにシャツを洗濯に出そうとしたら、うちではクリーニングはうかがっておりませんときた。
やれやれ。
わたしがものに動じない人間だからいいけど、神経質な客にあったら、口コミでなにを書かれるかわからないぞ。
その口コミだけど、いろんな意見を読んでみると、部屋が広かったとか狭かったとか、お湯が出にくいとか、Wi-Fiがつながらなかったとか(わたしの部屋は問題なし)、まるで相反するものがあるから、あまりアテにならない。
それとも同じホテルでも料金によってレベルの差があるのか。
わたしの泊まった部屋は1泊が4000円だったけど、もっと安く泊まった人もいるようだから、それが設備のちがいになっているのかしら。
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