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2016年9月

2016年9月30日 (金)

はじめてのレコード

今日の新聞のコラムで、マンガ家の増田ミリさんが、はじめて買ったレコードについて書いていた。
それは「銀河鉄道999」の主題歌だったそうだ。
誰でもそうだろうけど、子供のころはじめて買ったということになると、いきなりジャズやロックではなく、そのころよく耳にした音楽になるのがふつうで、そうなればテレビ番組の主題歌というのは納得できる。

じゃあわたしの場合はどうなのか。
まずプレーヤーがなければ話が始まらないので、わたしの場合は電気蓄音機なるものを買ってもらったのがきっかけ。
さっそくレコード屋に行って、トシがばれてしまうけど、買ったのが「サーフサイド6」という、当時流行っていたテレビ番組の主題歌。
トロイ・ドナヒューやリー・パターソンといった、ワーナーの若手俳優が出演していた、青春ミステリーみたいな番組だったっけねえ。
ほんと、わたしはませガキだったよな。

でも失敗だった、というのは、わたしは歌が聴きたくて買ったのに、このレコードはオリジナルではなく、日本の楽団が演奏したインストルメンタル曲だったこと。
そういうものもあるのかと、ひとつ知識を得て、それから人生の後半まで、延々と続くわたしのレコード行脚が始まるのだ。

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2016年9月29日 (木)

対立

今日の夕刊をみると、五輪費用が最大3兆円超だとか。
家計を預かる主婦の立場から徹底見直しをはかる百合子サンと、これっぽっちの金額にまったく痛痒を感じない保守体育会系の善朗サンの言い分のガチンコ勝負。

こういう見積もりの試算になると、外部有識者の判断というものは、おおむね調査を命じた施政者のおもわく通りの結果になることが多いし、百合子サンの張り切り方にもちと心配な点があるからなんともいいにくい。
ただ善朗サンは、費用がふくらむのは当たり前、それより国威発揚が重要だと考える、昭和の軍人みたいな人だから、こんなのにまかせておいたらどうなるかわからない。

わたし的には善朗サンがいうような、IOCの総会で決まったものをひっくり返すのが困難とは思わない。
最近のオリンピックは金がかかりすぎるのが問題視されており、このままでは主催できる国がかぎられてしまうという危機感はIOCも持っているはずで、節約するために会場を変更しますといえば、これは通るのではないか。

問題はむしろ時間のほうだ。
ゴタゴタが長引いて、ゴザ、ムシロ、ビニールシートの上で観戦ということになりやしないか。
それもわるくないか。
あまり五輪に関心のないわたしの無責任発言。

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2016年9月28日 (水)

エウロパの水蒸気

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2、3日まえ、NASAが重大発表というから、すわ宇宙人の痕跡でも見つかったかと思っていたら、木星の衛星エウロパに水蒸気が噴出しているのが見つかったかということだった。
つまらないといっちゃ申し訳ないけど、同じようなものはイオでも見つかっている。
どうも巨大惑星のまわりには、地球と異なる法則があるようだ。
今回は水蒸気、つまり水だってことがポイントで、それがどのくらい重要なことか知っているけれど、これから探査機を送り出しても、それが木星に到達するまで、生きていられるかどうかわかりません、こちとら。
わたしの世代は木星、土星、その衛星などの素顔を見られただけで満足しなければいけないようだ。

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2016年9月27日 (火)

BSアンテナ

機器が古いせいで、ケーブルテレビ経由でBSを録画すると、どうしても画質がイマイチだ。
これを解決するいちばん手っ取り早い方法は、自分でBSアンテナを設置してしまうことだけど、念のため調べてみたら
BS・CS電波は水分に弱く「降雨減衰障害」と同様に、枝葉の水分は減衰障害を起こします
という記事を見つけた。
木の枝が障害になることがあるのだそうだ。
わたしの部屋は南向きで、しかも庭のすぐ向こうはグランドだから、衛星の電波を受信するのに絶好の位置にある。
しかし目ざわりなことに目の前にぶっといケヤキの木がそびえている。
ベランダから見るとちょうど木の葉が太陽をさえぎる位置で、夏はいい日かげをつくってくれるので重宝しているんだけど、BSを受信するのには邪魔になるらしい。
 
で、計画はまた振り出しにもどって思案中。
こんなことを思案しているくらいなら、やっぱり旅行計画でも練っているほうがいいかしら。

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2016年9月26日 (月)

ユースホステルの思い出

今朝の新聞にユースホステル(YH)に関する記事があった。
最近はYHもずいぶん様変わりしたってことだけど、それを読んでむかしの、なつかしくもいまわしい記憶がよみがえってきた。

わたしの旅好きは若いころからのものだから、YHに泊まったことももちろんある。
あれは北海道のどこかのYHでのこと。
大部屋に2段ベッドなのも、トイレが共同なのも文句はいわないけど、イヤなのは夜になると宿泊者全員がひと部屋に集められて、親睦会という口実の集まりに参加させられたこと。

最初はなんだかわからないから、呼ばれるままにその部屋に入ってみたんだけど、健全すぎる男女がいっぱいで、いささか愕然とした。
抽選で当たった人は、舞台でものまねをしてくれといわれ、たまたまいっしょに行った友人が、海藻のものまねをやらされていた。
アザラシやペンギンならまだしも、海藻だぞ。
そんなもんどうやりゃいいんだ。

中にはそういうことが好きという人もいるだろうけど、なにしろわたしは当時から社交的じゃない。
二度とYHなんかに泊まるものかと思った。
もっともその後、集まりに呼ばれても、寝たふりをして行かないという手があることをおぼえたけど。

そんな強制収容所みたいなYHが、最近は個室や名物料理を売り物にするなど、いろいろとホテルなみに変わってきたそうだ。
さすらいの前期高齢者としては、値段がむかしとあまり変わらないなら泊まってみたい気持ちもある。

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BBC戦争と平和

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近いうちNHKが「戦争と平和」を放映すると言うので、録画してやろうと注意をしていたけど、今夜なんとなくテレビをつけたら、それがちょうど終わるところだった。
なんだなんだなんだ。
てっきりBSだと思っていたら、地デジだったのがミスの原因。

でもまあ、それほど残念とも思わない。
今回の「戦争と平和」は英国BBCの制作らしいし、だとするとNHKの「真田丸」みたいなものだろう。
どうせCGを使って、一見派手に見せかけた、いまどきの若いモン向きの映画じゃないか。
それに録画しそこなったのはその第1回だけで、まだ残りが5回もあるのだ。

そんなにバカにするなら録画しなけりゃいいものを、それにこだわるのは、いろいろと比較してみたいからである。
わたしはすでにロシア版、アメリカ版の「戦争と平和」を観ているのだ。
おかげで原作を読み通したことがないくせに、ストーリーのあらかたをマスターしてしまった。
歴史的な文学作品がどんなふうに料理されているか、比較してみたいというのはそういうこと。
予告編を観たかぎりでは、今回のヒロインはえらいブスみたいだから、あまり期待してないんだけど。

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2016年9月24日 (土)

百合子サン

都知事の小池百合子サン、新知事の活躍ぶりを見せようと張り切っているけど、豊洲市場の問題ってそんなに大騒ぎするような問題かねえ。

そもそもの慎太郎サンは、盛り土方針が決まったあと、このままやらせれば費用がふくらむのは確実だから、ほかに安くあげる方法はないのかって部下に研究を命じる。
部下が地下に空洞を作ったほうが安上がりと報告する。
専門家でもない慎太郎サンは、それじゃそっちのほうがいいじゃないかと返事をする。
上からの指示に盲目的に忠実な役人たちは、それで行けってなもん。
あとを継いだ猪瀬、舛添サンたちも、専門家じゃないから、それでいいんじゃないかとぜんぶ役人におまかせで引き継ぎをしただけ。
どうもその程度のなりゆきみたいな気がするよ。

穴を掘ってそのままにしておけば、水がたまるのは常識だし、そんなものはポンプを備えつければ解消する。
水の中から有害物質が検出されたってことだけど、豊洲や夢の島あたりで、そういうものがぜんぜん検出されない場所なんてあるのかしら。
だいたい、それは人間の体に影響を与えるレベルなのかしら。

都議会のドンの利権がからんだなんて噂もあるけど、利権なら盛り土にだって生じるだろうし、いくら大騒ぎをしても、大山鳴動して1匹のネズミも出なかったってことになりそう。
今回の件で百合子サンが評価されるとしたら、役人のことなかれ主義を暴露したことと、都議会の権力構造をちょっぴりいじったってことだけになるんじゃないか。

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2016年9月23日 (金)

早すぎた

新しいテレビを買ったので、しかも今度のやつは YouTube も見られるというので、何億とアップされた映像の中から、掘り出しものを探し出し、大きな画面で観るのがタノシミ。
ひまさえあれば、このブログでちょいとまえに触れたミカエラちゃんの、ケツ丸見え(本人がそういっている)水着シーンなんかを、にたにたして鑑賞しているわけだ。

大画面で観ると、新しい発見というか、あらためて気がつくことがある。
まず感心するのは、大画面で観ても YouTube 映像の多くは画質が劣化しないということ。
つい気になって、以前わたしがアップしたバンジャルマシン運河クルーズの映像を観てみた。
がっくり。
仕方ないよな、わたしの映像ってHD(高精細ビデオ)に対応させてなかったもんな。

YouTube にアップされている GoPro の映像もよく観るけど、テレビのデジタル放送とまったく遜色がない画質で、しろうとがそんなきれいな映像を、小型カメラで気軽に撮れる時代がきたのかと、自分が早く生まれすぎたことをつくづく残念に思ってしまう。

こんなふうにテレビでネットの映像が楽しめるということになると、地デジでもなく、BS、CSでもない新しいチャンネルが出現したような気分。
しかもこれは向こうからあてがわれたチャンネルではなく、こちらから好みの映像を探すチャンネルなのだ。
そのうちYouTube だけではなく、他のネット動画、映画やテレビ番組など、自分の好みの映像を、いつでもどこでも自由に観られる時代が来るだろう。
やっぱり早く生まれすぎたなあ。

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2016年9月22日 (木)

頼れない未来

先日録画した「自動運転革命」というテレビ番組を観た。
車がぜんぶ自動運転になったら、運送業にたずさわる人々はみんな失業だ。
いや、荷物の積み下ろしに人間は必要だから、まだとうぶんは大丈夫なんていわれたって、これじゃあ人間は機械にこきつかわれる奴隷みたいで、あまりカッコよくないよな。

車が目的地まで自動運転で人間を運ぶ。
目的地に着くと、車はそこでふんぞりかえって、人間にコレとコレを下ろせと命令する。
こうなると人間は卑屈なもので、へいへいと命令に従うしかない。
労力は軽減されるかもしれないけど、人間のメンツはまるつぶれだ。

車が自動運転の時代になるころは、すべての車がネットワークで結ばれていることもまちがいがない。
どこそこの道路は渋滞していますという情報などを、すべての車が共有していなければ、安全確実迅速という運送の三原則を満たせっこないからだ。

卑屈な人間を見ているうち、仕事を統括するコンピューターに驕りのようなものが生じないだろうか。
ある日とつぜん、すべての車のコンピューターがメチャクチャになる。
原因は、コンピューターのちょとしたいたずらにすぎないのだけど、自動運転に頼りきった人間にはなすすべがない。
やはりレアメタルのときのように、ひとつのものに頼りすぎるのはまずいよな。

こういうことはわたしが生きているあいだには起こらないと思うけど、わからんぞ。
まさか自分が生きているあいだに実現しないだろうと、通信衛星の特許を取り忘れていたら、あれよあれよいう間に実現してしまって、後悔していたアーサー・C・クラークの例もある。

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2016年9月21日 (水)

ますます

いまテレビで武蔵境の地価が高騰なんて話題をやってたな。
どうしてなのかというルポの中には、大きな図書館があるからなんて答える人もいた。
わたしの住んでいる場所は、東京でいちばん住んでみたい街に選ばれた吉祥寺にも近いし、ますます地価が上がりそう。
もっともわたしは借家住まいだから一円にもならない。

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読書量

わたしの読書量は減っている。
はずである。
なにしろ終活だってんで、部屋に大量にあった本をみんな処分したあとだ。
そういうものは図書館に代用させるつもりだったけど、そんなに毎日図書館に行くわけもない。
だから読書量は減ったと考えるのが当然だ。

しかし冷静に考えると、そうでないかもしれない。
タブレットを所有したおかげで、寝ながら読むネット記事がハンパじゃない。
べつに忙しい人生を送っているわけでもないから、目がさめてもベッドの上で、しばらくヤフー・ニュース、デジタル産経、デジタル朝日、CNN、AFP、ハフィントンポスト、たまにナショナル・ジオグラフィック、さらに「海外の万国反応記」や「カイカイ反応通信」を読む。
さらにそこからおもしろそうな記事をたどって、これも読む。
これらの記事はしょっちゅう更新されているから、読むほうも大変だ。

ほかにも、ちょっとでも気になることを発見すると、すぐにググる(グーグルで調べる)、ヤフる(ヤフーで調べる)、ウィキる(ウィキペディアで調べることだけど、こういう言いまわしはまだないみたいだ)。

とにかくネット上に読むべき文章は氾濫しており、読書家にとってこんなに幸せな時代はないくらい。
かくしてわたしの知識は、日々これ膨大に積み重なっていくのだ。
いつ死んでもかまわんトシだけど、わたしの死は、こりゃ人類にとって大いなる損失だな。

ところでネットニュースによると、メルケルさんが反省しちゃっているそうだ。
理想主義の頓挫ということになるんだろうか。
ひと足先に離脱した英国のほうがマシだったということにでもなれば、すべてもとの木阿弥、やはり欧州は麻雀でガラガラポンの運命か。

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2016年9月20日 (火)

むかしのはなし

「寒い国から帰ってきたスパイ」という古い映画を観たとき、英国の女性はさえない中年男をすぐに好きになっちゃうのかなんて突っ込みを入れた。
じっさいには、さえないといっても、男は優秀な諜報員の世をしのぶ姿。
図書館で働く女との会話の中に、この狼男の本を毎月のように借りる人がいるのよといわれて、満月の晩かいと当意即妙のユーモアをはさむだけの才覚があった。
これで女はしだいに男にひかれていき、うちに夕飯を食べに来ないなんて関係になっていく。
と、そこまで。
これ以上書くとネタバレだから、話をぜんぜん別の方向に持っていく。

女性から家にゴハン食べに来ないと誘われるなんて、うらやましいことである。
わたしの場合、すぐに目をぎらぎらさせて男の本性をあらわすせいか、なかなかそんなことをいわれた経験がない。
そう思ったけど、いや、よく考えたら、あるね。
晩飯を女性の家でご馳走になったって経験が。

ただ男の場合はそういうことをすぐに忘れてしまうものらしい。
男というのはつねに未来の希望、つまり新しい女を求めているものなので、過去の栄光のほうに目が向かないのだ。
自分の青春は悲惨なものだったなんてぼやいているくせに、わたしにだって多少はイロっぽい過去があったのである。

・・・・話はこれでおしまい。
なんだなんだというなかれ。
今日はおろしソーメンを食べた。
ダイコンおろしでソーメンを食べるアイディアは、たしか女の家で初めて教授されたもので、ふられてまたひとりにもどってからも、あまり食欲がないときのわたしの手軽な食事になってるのだ。
うん、イロ気よりも食い気の思い出かなあ。

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2016年9月19日 (月)

ミカエラちゃん

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このブログでも取り上げたことのある美人ユーチューバーのミカエラちゃん、いや、ミカエラさんが新しい映像をアップしていた。
公開されたのがこの9月の7日になっているから、もう何年もユーチューバーをやっている彼女としては、まあ、最新の映像といっていいんじゃないか。
ここで彼女はひとり語りで、最近の心境について語っている。
それを観て思ったのは、彼女は女だけど、性格はわたしに似たところがあるなってこと。
その映像の中で、彼女はタレント活動をやめましたと宣言している。

彼女くらい美人になると、よくテレビ局などから出演依頼がくるらしい。
その実態がどんなものか、彼女自身が語っているんだけど、そんなものか、そんなものなんだろうなあと、ガッテンのいく話。
一般の人にはわかりにくいけど、最近のテレビ局の傲慢さがよくわかる内容だった。

有名タレントはいざ知らず、ミカエラさんのような、そもそも専門のタレントではない女性に出演依頼をする場合、宣伝になるんだからいいでしょうといって、テレビ局は一円も払ってくれないんだそうだ。
以前の彼女は生活費を稼ぐために英語教師をしていたけど、出演のためにそっちの仕事を休んでも補償はいっさいなし。
友人に教師の仕事の代役を頼んだりして、かえって赤字になったこともあるそうだ。

出演料を払わないばかりか、本人の顔と名前のまま、たとえばコンビニでおおげさに驚いてくださいというような、ぜんぜん本人と異なるタイプの人間の演技までさせられて、冗談じゃないわと、とうとう彼女もプッツンというところらしい。
これをわがままという人もいるだろうけど、わたしにも他人のいいなりにならない頑固さがあるから、このへんの気持ちはよくわかるのである。

田舎のほうにはテレビに出たというだけで、おそれいっちゃう人もいる。
でもわたしは民放の、とくにバラエティ番組のアホらしさには、それだけで全民放番組を否定したくなるほどだから、頼まれたって出ない。
どうせおまえは頼まれないっていわれるかもしれないけど、そういうアンタはアホな番組を観てよろこんでいるのか。
気のどくな脳みそだな。

外国人の中にはサービス精神が旺盛で、テレビで活躍している人もいるけど、ミカエラさんは頑固なくらい自分を維持する人だ。
そういう子、好きだなあ。
世渡りが下手で、他人に合わせることがキライということはわかっているけど、なに、いまさら金や名声があっても、わたしにはあまり役に立たないし。
ああ、ミカエラちゃん・・・・・

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2016年9月18日 (日)

野暮用

野暮用に追い立てられてます。
ええ、ちゃんと生きてますよ。

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2016年9月16日 (金)

社長の器

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わたしがネットサービスの会社の社長だったとする。
社員のひとりが、世界中の街を全方位写真に撮って、それをネットで公開すれば、これから海外旅行をしようとする人にとって、じっさいに現地を目で見られるわけだから、おおいに役に立ちますと提案したとする。

世界中ってどのくらいだよとわたし。
とにかく世界中のありとあらゆるところですと社員。
そりゃ無理だろ、いくら経費がかかると思ってんだ、現実的じゃないな。
だいいち中国や北朝鮮が、自国の街並みを写真に撮らせるはずがないだろ。
しかも街並みなんてしょっちゅう変わってるんだし、そういう変化にどうやって対処するんだよ。
と、まあ、そんなことをいって反対するんじゃないか。

衛星写真ならまだわかる。
人工衛星は毎日同じところを周回しているから、それで撮った写真なら毎日更新もむずかしいことではない。
しかし世界中の通りや街並みを、わざわざ出かけていって写真に撮るなんて。
わたしの脳みそでは採算を無視した不可能な事業としか思えない。

これをじっさいにやったのがグーグルだ。
前項の記事でストリートビューを駆使したけど、秘密主義を厳守する特定の国をのぞいて、ほんとうに世界中のほとんどの場所をこれでながめることができるのだ。
論より証拠、わたしの家からいちばん近い野川(固有名詞ですよ)の橋の写真をお目にかけよう。
これもストリートビューからの転写だけど、国道1号線や国会のまえみたいに有名なところではなく、車がすれ違えないくらいの、なんてことのない小さな橋だ。
こんなへんてつもない通りまで写真に撮っているのだから、世界中をというのはあながちデタラメではない。
興味のある人は、世界中の任意の街の、任意の通りをストリートビューで検索して、グーグルが網羅している通りがどのくらいあるか調べてみればよい。

これをべつに不思議ともなんとも思わなかった人は、ネット社会に縁のない人か、海外旅行に興味のない人だろう。
旅好きのわたしには、これは奇跡的に便利なものなのだ。
現代はもうわたしの知らない未来に入り込んでいると、つくづく思わざるを得ない。
わたしはグーグルの社長失格だ。

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2016年9月15日 (木)

アンコールワットへの道

すこしまえにこのブログで、部屋にいながらアンコールワットのことがみんなわかってしまうと書いた。
論より証拠、さまざまな情報を集めて、どのくらいアンコールワットについて知ることができるか、ひとつバーチャル旅行をしてみよう。

A01 A02 A03

まず最初は、アンコールワットから近いシェムリアップという街の地図。
1はインドシナ半島におけるシェムリアップの位置で、◯印がシェムリアップ。
バンコクから直線距離で350キロぐらいで、チェンマイよりずっと近い。
2はもうすこし拡大したもので、下の青い部分はトンレサップ湖。
シェムリアップの市街地から湖まで15キロぐらい。
3はさらに拡大したもので、◎印はシェムリアップ市内にある交差点だけど、アンコールワットはここから北へ4キロちょいだ。

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どうせ空想の旅行なのだから、ホテルは徹底的に豪華にいこうと、パークハイアット・シェムリアップを選んだ。
いちばん安い部屋で5万円だそうだ。
4から8までの写真はそのパークハイアットの全景と、屋内のようす。
わたしが泊まるはずのないホテルだけど、いるんだろうね、こういうところで虚栄心を満足させている人種も。

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パークハイアットから◎印の交差点まで行ってみよう。
9はホテルから交差点までの地図で、◯印がホテル、矢印の通りに歩いて、◎交差点までせいぜい1キロほど。

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ホテルから◎交差点までの景色は10から13までの写真のごとし。
東南アジアの地方都市としては、まあまあにぎやかな通りで、とちゅうに大きな並木や分離帯のある箇所もある。

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14の写真が◎交差点。
アンコールワットは前方の道路を直進して、4キロほど先だ。
そんなに歩くのはイヤだという人は自転車を借りるとよい。

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15から18までは、◎の交差点からアンコールワットまでの道。
ワットが近づくにつれて緑が濃くなり、19でアンコールワットに突き当たる。
突き当たりの道路の向こうにアンコールワットの堀がある。

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20は突き当たりの交差点をべつの角度から見たところ。
アンコールワットの正門へは、右から来て、この交差点を左折、つまり堀にそって手前のほうへ曲がる。

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突き当たりの交差点から700メートルほど、右手に堀を見ながら歩く。
アンコールワットの堀は正方形をしているから、歩いていると南西のコーナーにさしかかる。
22はそのコーナーのあたりで、ここでまた堀にそって北へ向きを変える。

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右手に堀を見ながら、また600メートルほど歩くと、ようやく正門へ渡る橋が見えてくる。
さすがは国際的な観光地で、橋のたもとは観光客やタクシー、人力車などでにぎやかだ。

A25 A26

25、26は橋のたもとと橋の上。
橋を渡った先がアンコールワットだ。
アンコールワットは密林の中にあるイメージだから、もっと起伏のあるところかと思ったけど、こうやってみるとじつに平坦なところにあることがわかる。

アンコールワットそのものについては、写真や映像が氾濫しているので省略。
ここに載せた写真は、ホテルのもの以外、すべてグーグルのストリートビューから転載した。
その気になれば、もっと小刻みに、100メートルごとの景色を載せることもできるけど、そんなに写真を載せるスペースがない。
ここまでわかってしまうと、もうアンコールワットまでわざわざ行く必要はないくらいだ。

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2016年9月14日 (水)

理想の妻

わたしの知り合いは、オンナのくせにぜんぜん料理をやらない人である。
食事はぜんぶ同居している母親の作ったものだそうだ。
こういう人は嫁さんにすると理想的だ。
いや、けっして皮肉でいっているわけじゃない。

人間だれでも引退後の趣味をもつことが大切で、それがない人は悲惨な老後を迎えなければならない。
読書とパソコンについては、老眼の進行とともに趣味の対象からはずれるから、ほかの趣味を探さなければならない。

わたしの理想の老後は料理の研究に明け暮れることだ。
自分の食べたいものは自分で作る。
つまり現代版・北大路魯山人か、檀一雄だな。
仕事を辞めたあと、こころゆたかに暮らそうと思うなら、やはり料理くらいは嗜まなくてはいけない。

いろいろ工夫して、最高の味を追求する。
そういうときにかたわらに、へたなくせに、料理を作るのが女房の勤めと心得ているオンナがいると目ざわりだ。
旦那は料理三昧、女房はあとかたづけ専門、これが夫婦円満のコツである。
料理をやらないオンナの人は、じつは理想の妻なのだ。

その日に備えて、先日は料理番組を録画した。
たまたまやっていたサバの味噌煮に惹かれたんだけど、美味しいサバ味噌を自分で作ってみたい。
料理番組を300ぐらい録画して、ゆくゆくは自分なりのレシピ・データベースを作るのだ。
ところで料理をやらない、つまり理想の妻のあの人も、結婚に興味がないらしいのが欠点だな。

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2016年9月13日 (火)

シン・ゴジラ

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きれいになったキッチンで、テーブルにタブレットを置き、新聞をねちねちと読む。
ウチの新聞によると「シン・ゴジラ」が快進撃だそうだ。
これまでの情報では、観にいく観客も含めて、およそ感心しないアホらしい映画のようだけど、これはいったいどうしたことか。
ま、最近の若いもんの興味というのは、かならずしもわたしと一致しないことが多いからな。

こういうときにはタブレットを使って、予告編を観てみる。
予告編ではどこがいいのかわるいのか、さっぱりわからないけど、そんなことはどうでもエエ。
じつはわたしがいいたいのは、タブレットの有効利用というやつで、新聞を読むときはつねにタブレットをかたわらに置く。
わからないことや、むずかしい文面が出てきたら、ただちにググる(グーグルで調べる)。
わたしにとって、いまや新聞とタブレットは一心同体だ。

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世論調査

今朝のウチの新聞に世論調査の結果が出ていた。
こんなもの、しょっちゅうやっているし、朝日新聞の調査結果は、他のマスコミと異なる結果が出るので有名だから、あまり信用も感心もしないんだけど、今回だけはちっと思うところあり。

じつは数日まえに電話がかかってきて、たまたま受話器のそばにいたものだから出てみたら、あれはNHKの依頼を受けたどこかの民間調査会社だったと思うけど、無作為に選んだ国民の中からアンケートを取っています、ご協力をお願いしますとのこと。
なんせ国民の代表として回答するわけだから、わたしごときにはめったにない晴れがましいことでとはぜんぜん思わないけど、ヒマだったから伺ってみた。

質問の中に、最近の安倍総理の国際会議の結果を評価しますかというものがあったから、それってこのあいだの東アジアサミットのことですかと訊くと、こちらからはそういう質問にお答えできませんと。
それじゃ返事のしようがないねと答えると、わかりましたと、相手はロボットみたいにクール。
法廷で検事から矢継ぎ早の質問をされているみたいだった。

おおむねこんな調子で、いきなり電話をかけてきて、白か黒かどっちだと思いますかなんて聞かれたって返事のしようのないものが多かった。
で、わかりません、どちらともいえませんを乱発。
政治に関心のないボケ老人と思われたかもしれないけど、このブログを読んでいる人なら、いかにわたしが日常から熱く政治を語っているかご存知だ。
もっとじっくり語り合えば、いま全世界で起こっているもろもろの問題について、半日ぐらいは話し相手になってあげんのにな。

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2016年9月12日 (月)

やっとられん

新聞読もうと思ったら、今日は新聞の休刊日だった。
まだおもては暗い時間帯だったけど、こういうときはネットニュースを読むから不便は感じない。

そのネットニュースによると、アメリカで大統領の座を争っているヒラリーさんが倒れたそうだ。
えっ、おいおいというところだけど、そんなにひどい状態ではなさそう。
もしネットがなければ、このニュースは今日の夕方までわからなかったかもしれない。
わたしが夕刊もとってなければ、明日の朝までわからなかったかも。
ホント、ネットさまさま。

今日は大工さんがやってきて、キッチン台と流しを交換するんだそうだ。
おちついてブログの更新なんかやってられんわ。

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2016年9月11日 (日)

飲み会

古い山登りグループの集まりからもどったところ。
たにしろ古いグループだから、大半はおじさん、おじいさんばかりである。
すでに定年退職をした者もいるし、奥さんと死別して、独居老人にふさわしい者もいる。
若くて元気なのはほんの少し、つまりほとんどが棺桶に片足を突っ込んだようなやつらばかりだということだ。

おまえも一緒じゃないかというなかれ。
わたしの場合、ハイボールを立て続けに3杯、ニンニクをつけあわせた馬刺しをなどを食べて、酒は美味いし、つまみも旨い。
つくづく自分が健康であることを自覚した。
健康でない人には申し訳ないけど、いったいいつまで生きればいいのかいと悩んでしまう。

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2016年9月10日 (土)

心配だ

旅行が好きなもので、BSの関口知宏の鉄道旅行をよく観るけど、今夜はハンガリーの鉄道が出てきた。
あいかわらず白人の娘ってのは美しいねえなんて感心する。

ところでハンガリーというと、ヨーロッパのどのへんにあったっけと悩む国のひとつ。
わたしの乏しい知識では、ヨーロッパに侵攻したモンゴル軍が、到達した欧州の最深部だったような。
破竹の勢いのモンゴル軍も、侵略できたのはこの国あたりまでだったということである。
ということはアジアに近いヨーロッパ、つまり東欧にある国らしいで正解。

もうひとつの知識は、テレビにも出てきたけど、目いっぱい広がる大平原だな。
以前読んだ本には、東欧をめざしたナチス・ドイツの機甲師団が、ハンガリーの平原を気持ちよさそうに疾駆するという描写があった。。
こういう景色を見ていると行ってみたいと思うけど、若返ったわたしがあと数人いないと無理。

この番組を観るたびに思うんだけど、関口クンは憎めない好男子だ。
ただ、番組の中では、いつも床屋に行けよといいたくなる髪型。
ファッションも歩き方もなよなよして頼りない。
旅のとちゅうで女の子たちから、年齢と、結婚してますかなんて聞かれて困惑していることもある(彼はまだ独身)。

相手に警戒されないってことで、得がたいタレントかもしれないけど、外国人から、日本人はみんなこういうタイプなのかと思われるんじゃないかと心配だ。

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2016年9月 9日 (金)

期待

アジアではひと足先にトランプさんが実現しちゃったようで、というのはフィリピンのドゥテルテ大統領。
人権なんぞは無視で、麻薬がらみの犯罪者を容赦なく射殺だ。
乱暴といえば乱暴だけど、これでフィリピンの麻薬犯罪が一掃されれば、この手法は国際的にも見直されるかもしれない。

同じく乱暴なトランプさん、最近になって大統領争いがまた接戦だそうだ。
これはほんとうにひょうたんから駒になるかも。
英国がEUを脱退したのも、先のことより、とにかく現状を変えてみるかという、あやふやな国民感情だったようだし、ISISだって明確な戦略やビジョンがあるように見えず、ただもうこの腐りきった現状を変えさえすればいいっていうはぐれ者集団のように見える。
アメリカといえば腐りきった世界の代表だから、最後には堰を切った奔流のように、トランプさんの勝利で終わるかもしれない。

投票まであと2カ月だって。
なんぼ終活中のわたしだって、そのくらい生きているんじゃないか。
あー、楽シミ。

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2016年9月 8日 (木)

自衛隊のメシ

嫌韓サイトとしては、わりあいもの言いがおだやかで、ユーモアや皮肉がいっぱいの「カイカイ反応通信」に、日本と韓国の軍隊の食事を比較した記事が出ていた。
軍隊の食事といえばマズイのが相場と思っている人がいるかもしれないけど、これを読んでむかしの思い出がよみがえってきた。
韓国の軍隊はともかくとして、日本の自衛隊、それも海上自衛隊については、わたしはじっさいにそれを食べたことがあるのだ。

自衛隊に入ると、最初はだれでも教育隊というところに配属させられる。
ここのメシはまずかった。
それが当局の方針なのかどうか、メシのまずいのが気にくわないやつはさっさと辞めろと、まだ海のものとも山のものともわからない新兵をふるいにかけていたのかもしれない。

まずいメシに数ヶ月耐えると、はじめて艦(ふね)に配属されることになる。
艦に乗り込んでびっくりしたのが食事のうまさだった。
けっして豪華だとかめずらしいというわけではなく、ありふれた材料で素人の隊員が作ったメシなんだけど、教育隊に比べると雲泥の差だった。
いったん海に出てしまうと食べ物しか楽しみがないということで、むかしから海軍の食事はうまいということで定評があったらしい。

考えてみると、同じ米でもアパートで独り者が炊く1合2合のご飯と、大きな釜でいっぺんに大量に炊くご飯では味がちがう。
海上自衛隊では週にいちどはカレーが出るけど、これもでっかい鍋でいちどにたくさん作る。
うまさの原因はこういうところにあったのかもしれない。

わたしは炊事班ではなかったけど、新兵として、ときどき食料の積み込みに駆り出されることがあった。
艦が航海に出るときは、出航まえに当座の食事の材料を積み込まなくてはならない。
見ると搭載される食材の中に果物のウリやブドウがあったりする。
あ、これは数日中にそれが出るなと期待していると、ぜんぜん出なかったりする。
ああいうのは炊事班の連中が自分たちだけで消費してしまうに違いない。

そういえば夜中に炊事班の居住区に行くと、連中はよく非常食の乾パンをテーブルに積み上げて、ポーカーをしていた。
なにしろ食事に関するものはすべて彼らの専売だから、賭け札がなくなったら、おい、倉庫に行って乾パンを持ってこい、缶詰を持ってこいなんてことは彼らの十八番。
自衛隊に入って食べ物に不自由したくなければ、炊事班がいちばんだ。

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iPhone7

iPhone7がSuicaに対応だそうだ。
待ったかいがあったな。
というのはウソ、大ウソ。
iPhoneを買えば自動的に貯金が増えるならまだしも、金を払うのはこっちなのだから、ぜんぜん便利じゃない。

だいたいわたしはケータイすら、持っているくせに外に持ち歩かない男だ。
なにか連絡をしたい友人たちから文句がくる。
いってやる。
電話というのはこっちに用事がある場合だけ必要なものだ。
他人の用事で、街のなか、車のなか、寝ている最中など、あたりかまわず話しかけられることくらい迷惑なことはない。
わたしが子供のころ、そんなものはなかったゾ。
それでも誰も文句をいわずに平和に暮らしていた。

こういう信念で生きていて、困ったことはいちどもないから、やはり移動電話なんてそれほど便利なものだとは思わない。
それより、iPhone7にはカメラが二つつくそうだ。
立体写真でも撮れるようになるのか、相手と自分が同時に撮れるようになるのか、同時に撮れるとどんなメリットがあるのか、よくわからんけど、そっちのほうに興味があるな。
でもやはり、いまの機械が壊れでもしないかぎり、アップル製品は当分買わないと思う。

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2016年9月 7日 (水)

韓国の事情

韓国の反日サイトに、くやしいけどという但し書きつきで、安倍クンを有能だとほめている記事があった。
韓国人としてはめずらしいことで、それだけ日本の総理は頑張っているということなんだろう。
それにひきかえ、韓国のクネちゃんの評判はひじょうにわるい。
でも、韓国の置かれた状況からすれば、わたしはまあよくやっているほうじゃないかと思っているんだけどね。

日本と中国というふたつの強国のあいだでバランスを保つのはむずかしいことだろうし、経済面では、技術開発に難のある国内の企業は中国に追い立てられる。
北朝鮮の脅威をのぞくために、かの国に影響力のある中国に寄りそえば、なんでも言うことを聞く属国と思われる。
やむを得ずふたたび軸足を日米のほうに移せば、中国からサードの配備を止めろといやがらせをされる。
反日にこりかたまった国民の意にそむく政治をするわけにもいかないし、これじゃ足かせをつけたまま政治をやらさせられているようなものだ。

トップさえ変えればよくなるという短絡的考えは世界のすう勢だけど、辞めたあとその地位にあったものが、かならずといっていいほど訴追される先進国もめずらしい。
大統領がいくらまじめにやっても、倒れれば土でもつかむという、科挙の時代の受領根性がしみついた政治家役人が多いせいだろう。
これほどまでに中国の皇帝制度の影響を残している国もめずらしいし、そのくせ中国をバカにしていることは、国家間のヒエラルキーから脱却できてないということで、かっての日本人が朝鮮人をバカにしたのと変わらない。

クネちゃんが訴追されることになったら、日本はすみやかにその亡命を認めてやって、この国が過去にとらわれない、公平でゆとりのある先進国であることを証明してやってほしい。
彼女の父親はいちじ日本人だったこともあるのだから。

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2016年9月 6日 (火)

最近の傾向

NHKのBSに「チョイ住み」という番組がある。
これはタレント2人が、外国で部屋を借りてしばらく生活してみるという番組だ。
もっともタレントというのは男と男、女と女だから、変なことを期待してもダメである。

これを観て思ったのは、こういう旅もあるんだなってこと。
外国へ行ったからといって、観光地をめぐって名所旧跡を見てまわるわけではなく、ただ部屋を借りて、買い物をしたり自炊したり、現地で現地の人と同じ生活をしてみる。
これって、まさしくわたしが求めているものではないか。
わたしの旅というのは、たいていホテルの部屋にこもって、コンビニで買ってきたカップラーメンなんかを食っているのだ。

そういえば同じNHKの番組に「世界ふれあい街歩き」という番組もあって、こちらはただ街をぶらつくだけ。
名所旧跡よりも、街のなんでもない通りをぶらついて、変わったものを見つけ、現地の人たちとさりげないふれあいをしてみる。
これもまさしくわたしの旅といっしょだ。
つい先日、バンコクやチェンマイに行ってきて、とうとう街をぶらつくだけで、ほかになにもしなかったくらい。

どうもわたしのものの考え方が、ようやくメジャーになってきたみたいである。
これはおそらく、マスコミやインターネットなどに情報があふれ、外国がすっごく身近なものになってきたことと無縁ではないだろう。
名所旧跡や景勝地、食べ物飲み物の情報はくさるほどあって、部屋にいるだけで、たとえばアンコールワットのことはみんなわかってしまう。
こうなるともう、外国へ行ってしてみたいことといったら、現地の市場で材料を仕入れて、自分で料理でもしてみることしかないではないか。
これが最近増えているニートの気質と相まって、新しい旅のスタイルを生み出しているんだろう。
ん、やっぱりわたしは未来を先取りしているな。

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2016年9月 5日 (月)

プリンタを買う

プリンタがいかれた。
仕事にも使っている機械だから、なくては困る。
で、新しいものを買うことにした。
ここんところ買い替え時期の機械ばかりである(泣)。

買ったプリンタがさっき届いた。
新しい機種はキャノンで、とくにキャノンが好きというわけでもないけど、これまで使っていたものがやはりキャノンで、その上面がフラットでものを置くのに重宝していたから、その印象がずるずると糸を引いてというのが購入の理由。
スキャナと一体になった複合機ではなく、プリンタ専用機。
スキャナも安いやつをべつに持っているのだ。

とりあえず配線をつなぎ、ドライバをインストールしただけでタイムリミット。
今日はこれからメシを食い、ひと眠りして、夜はまたふらふらと徘徊の予定。

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未来のハナシ

P01

ずーっとむかし、ピクサーのアニメを観ていたら、未来の人間たちは人工の惑星を作って、そこでコンピューターに管理されたまま、怠惰な生活を送っているという設定になっていた。
わたしは人間の未来を先取りして生きている人間であるから、そういう生活はとっくに実践している。
現代はスマホやタブレットがあれば、寝ながら本も読めるし、音楽も聴けるし、映画も観られる時代である。
新しいブルーレイ・レコーダーを買ったら、寝ていてもテレビを録画できるし、寝ながらそれを観ることもできる。
これではそのうち、起きていてやることなんかひとつもなくなってしまうではないか。
アニメの中の人間たちは、怠惰が過ぎて、太りすぎて、自分では歩けなくなっていたけど、わたしだってあと100年も生きていたら、映画と同じになっているかもしれない。

今夜はたまたまYouTubeで、オリンピックの競技映像を観ていた。
女子アスリートの美しいこと、魅力的なことと感心していたものの、考えてみたら、未来はスポーツというマゾ的な趣味に打ち込む人間と、わたしみたいにすなおに怠惰におぼれる人間で二極化されるな。
コンピューターによって人間がいっさいの労力から解放されたとしても、やはり自分をいじめて、筋肉りゅうりゅうのボディに自己陶酔したいと考える人間はいるものだ。
そのころには貧富の格差は解消しているかもしれないけど、お腹に筋肉の浮き出た女性が、肥満で三段腹になった男(わたしのことではありません)を相手にするはずがない。
ま、肥満であろうがなかろうが、やっぱりベッドでごろごろのわたしがモテることはないみたいだな。
未来の話でよかった。

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2016年9月 4日 (日)

空虚

メシを食う。
ついでに酒を呑む。
酒のつまみだけで腹がふくれてしまうことがあり、そういうときはついついメシのほうはおろそかになる。
メシは抜いても酒は抜かない。
ふつうの人ならアル中になりそうだけど、わたしの場合、どうもそういう体質ではなさそうだ。

酒を呑むと眠くなる。
だからたいていメシのあとはすぐに寝てしまう。
これでは体によくないらしい。
それでも太る気配はさらさらなし。
最近はベルトの穴ひとつぶん、お腹がへっこんでしまったくらい。
どこか悪いんじゃないかといわれそうだけど、快食快便、薬なんかひとつも飲んでいない。

いったいわたしの人生はなんなのか。
意味もなく、悩みをかかえたまま、いつまでもずるずると生きろということなのか。
もはや目的を与えられてもどうにもならないトシなのに。

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2016年9月 2日 (金)

手練

最寄りのJR駅のわきにある大型スーパーに行く。
ここんところの愛用品はマグロの味噌漬けで、これを焼いて食べると、肉嫌いのわたしには、立派に牛肉ステーキの代用品になる。
これ2枚チョーダイなんて店の親父とももう顔なじみだ。

この店には試食品として、小さな小皿に盛られた、なんかの佃煮みたいなものも並べてある。
わたしが買い物をしているとき、たまたま高校生らしい数人のグループがやってきた。
彼らが試食品に手をのばす間もなく、親父はさりげなく、しかもすばやくそれを引っ込めてしまった。
みごとな手練だった。
高校生たちは、オー、ノーという感じで肩をすくめていた。

わたしにはこれがいいことなのかどうかわからないけど、おそらくこの高校生たちは、しょっちゅうこの店にやってきて、なにも買わずに試食品を味わっているのだろう。
いや、みごとなもんですねと、わたしが親父の手練を賛辞したくなったのは事実。

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2016年9月 1日 (木)

女性らしさの時代

Bc01

チャスラフスカさんが亡くなった。
東京オリンピックのときに名花とよばれた人で、あわてて映画「東京オリンピック」を見返してみた。
でも彼女の出番はけっして多くなかった。
考えてみれば当然で、彼女が東京の恋人といわれるほど日本びいきになるのは、このオリンピックのあとだ。

彼女の時代はまだ女性らしさが重要だったころで、体操の女子選手はチャスラフスカさんにかぎらず、みんな女らしかった。
とはいうものの、わたしはまだニキビ花盛りの少年だったから、田舎で目をパチクリしていたというのが正解で、彼女の性的なファンであったとはいえない。

わたしがオリンピックの体操を、ぎらぎらした目で見るようになるのはもっとあと。
体操やフィギュアスケートには美女が百花繚乱だけど、わたしがファンになったアイドルはスケートのほうにいて、ロシアの選手マリア・ブッテルスカヤあたり。
クールビューティと呼ばれるくらい無表情が売りモノで、白いスケートウエアの似合う美女だったけど、エレガントという形容にこれほどふさわしい選手はいなかった。
みんなみんな美しかった時代だったよなあ。

つぎの東京オリンピックは、雲の上から日本を応援します。
これはチャスラフスカさんの、日本人に対する最後のメッセージ。

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