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2016年10月17日 (月)

閉店

うちの近所にはスーパーがある。
いまふうの大規模スーパーではなく、いくつかの商店が集まった地域密着型のこじんまりとしたスーパーだ。
そこの魚屋で買う半トロのマグロの刺身が好物で、ときどき出かけるんだけど、ひさしぶりに行ってみたら、八百屋、乾物屋が閉店して、コンクリートの広いフロアに魚屋と肉屋しか残っていなかった。

八百屋、乾物屋のオヤジは路頭に迷っているんじゃあるまいか。
これって政治が悪いんだろうか。
かならずしもそうとはいえない。
みんながみんな、地域にあるむかしながらの店を愛用していればこんなことにはならなかったはず。
現代は安さや利便性が極端なくらい追求される時代なので、そのへんの小商いの商店に行くより、みんな駅の近くや郊外型の大型店に行ってしまうのだ。

それがイケナイということもできない。
誰だって生活が苦しいのだから、1円でも安い店に行くのは当然だ。
安くするためには大規模仕入れの大型店のほうが有利だし、大型店だって1円でも下げるための熾烈な価格競争をしているのだ。
これはまあ、資本主義のいい点かもしれないけど、 けっきょくのところ、あらゆる場所で非人間的な競争の勝者だけが生き残り、格差がますます増大するってことになる。
もちろん地域の小さな店なんぞ一顧だにされないのである。

また生活保護が増えるか。
がらーんとしたコンクリートのフロアをながめ、いまのところそういうものを申請しないですんでいるわたしは、先のみじかい自分の幸運をしみじみ嚙みしめる。
これって昨日の午後のこと。

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