Kubo
ちょっと前にこのブログで 「レッドタートル」 という映画のことを書いた。
そのときついでに、今年のアカデミー賞のアニメ部門にノミネートされた作品について調べてみたら、「Kubo and the Two Strings」 という作品が、日本を舞台にしているというで興味をひかれた。
製作したのは外国のアニメスタジオだけど、YouTube で予告編を観てみると、日本の鎧武者をカリカチュアライズしたような登場人物や、温泉に入ることでいまや国際的スターになった日本猿が有力なキャラクターとして出てきたり、最近の日本ブームに便乗した映画のようだった (まだ日本未公開)。
最初は全編CG映画かと思ったけど、制作のようすをとらえた映像を観たら、ストップモーション・アニメ (人形をひとコマづつ動かすもの) らしい。
といっても最近のストップモーションは、CGと組み合わせたものが多いから、この両者を厳密に区別するのはむずかしい。
どっちにしてもわたしの関心をひいたことには変わりがない。
Kubo の主人公は三味線を背負った少年で、彼が鎧武者やニホンザルを従えて、平安時代なのか戦国時代なのかワカランの、ようするにそのころの日本で冒険をする物語らしい。
これじゃ桃太郎だけど、わたしはそれより伊達政宗のような隻眼の少年が、旅のとちゅうでさまざまな妖怪変化と闘うというストーリー (らしい)から、手塚治虫の 「どろろ」 を連想した。
手塚治虫大先生が生きていれば、なにしろ新しいものを取り入れるのに熱心な人だったし、もともと医学博士だった人だったから頭もいい。
いち早くCGを取り入れ、手塚プロダクションの後継者たちが、いまごろは日本におけるCGアニメの先駆者になっていたかもしれない。
ところでときどき耳にするんだけど、CG版の鉄腕アトムってどうなったのかねえ。
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