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2017年1月24日 (火)

老リベラリスト

前項で歴史学者のワダさんという人の発言を取り上げたけど、わたしはネトウヨではないし、年長者を敬うほうだから、いつまでもゴチャゴチャいうつもりはない。
でもこの人を見ると、ある種の人間の典型のようで興味をひかれたから、その意見はわきに置いて、もういちど、今度はべつの視点で彼のことをながめてみよう。

写真で見るとワダさんは、寝起きみたいな髪型にちょび髭を生やしていて、ぜい肉をそり落としすぎた、筋金入りの左翼作家という感じの人である。
たぶん生涯をとおして反体制、反日本をつらぬき、それをこころの支えにして生きてきたのではないか。
いったいなにがトラウマになって、ワダさんがそういう主義者になったのかわからないけど、ひょっとすると彼が若いころの保守政権は、抗議されても仕方のない政治をしていたのかもしれない。

しかし現在はリベラルにとって冬の時代なのだ。
インターネットの普及で、多くの若者が日本と外国との比較をちょくせつ知るようになり、日本の政治はほかの国に比べればマシなほうではないかと考えるようになった。
かっては奢っていた感のある自民党も、いちど野党に転落してからは、現在はまじめに政治をしているようである。
平和と安定を謳歌していた周辺環境も激変しつつある。

あるていど知識人なら、こうした時代の変化に気がつくはずだけど、ワダさんの場合、年齢がもう79だ。
この歳になって転向などそうかんたんにできるものではない。
いまはいい調子の日本政府が堕落するまでには時間がかかりそうだし、そのころまでこの人が生きているかどうか。

かくして彼は、古い酒を入れた古びた皮袋のまま、わたしみたいな素人にさえ反論される文章を書いて、朝日新聞から日々の糧を得ることとなったのだろう。
彼を持ち上げる朝日新聞もそうとうにヒトがわるい。

79歳のリベラリストは、いま研究の締めくくりとして、ロシアの革命家の本を書いているそうだけど、そういう本て共産党あたりから大量発注があるんだろうか。
あまり影響力がありそうでもないから、どうでもいいけど、彼を見るたび、老いた左翼系歴史学者の悲哀をしみじみ感じてしまう。

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