冤罪
朝刊を読んでいる。
ベッドにころがったままだから、まるで病人だけど、そんなことはどうでもいい。
国際面に「冤罪生む法治の欠如」という見出し。
中国の話であるけど、日本の冤罪とも共通する課題と、これは朝日新聞の余計なひとこと。
どこが日本と共通するのかとよく読んでみた。
中国の田舎で女性が強姦されたうえ殺されて、犯人が死刑になった事件があり、これがその後冤罪だったことが証明されたのだそうだ。
まあ、たしかにこういうことは日本でもあった。
死刑になった犯人の捜査方法がかなりずさんで、強圧的な取り調べもあったということで、これが日本とも共通する課題ということらしい。
しかし日本は法治の国であり、こういう問題は判明するたびに是正されているものと考える。
捜査技術も年々改善、進化しているから、冤罪は減ることがあっても増えることはないはず(また治安維持法なんてものができて、特高警察が復活でもしないかぎりは)。
中国の冤罪は日本の場合とはちがう。
捜査方法がずさんというだけではなく、自分の汚点になるのを防ぐために、それを警察や地方の共産党幹部までがグルになって隠そうとしたらしい。
判決から処刑まで2日しかなかったというから、権力者の息子でもかばうために、犯罪をでっちあげられたのかもしれない。
今日の新聞にも書いてあったけど、冤罪がバレた理由も、地道な捜査のつみ重ねや、新事実の発見というより、政権の権力構造が変わったせいのようだ。
無罪の人間を死刑にしてのほほんとしていた者が、トップが変わったおかげで、水に落ちたイヌのように叩かれる、旧悪をあばかれる。
中国や韓国ではよくあることだけど、日本では体制が変わったことが原因で、刑事事件の冤罪があきらかになったってことはないだろう。
残念ながら人治の国中国では、冤罪はそうかんたんにはなくならない。
新しい権力者、政治家、警察が同じことを繰り返し、それがバレるのはつぎの政権に変わってからということは、将来もあり得る。
やはり日本と共通の課題というのはいいすぎのようだ。
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