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2017年2月 1日 (水)

ユリコさん

ふり上げた手の持っていき場が、ことごとく想定外に迷走しちゃって、困ったユリコさんが、今朝の新聞では、慎太郎サンの責任再検討はアタシの立案ですなんて、自慢そうにおっしゃってる。
彼女にしてみれば、7月の都議選で自分の息のかかった議員を増やしたいんだろうけど、ほかに人気の浮上策が見当たらないんで困っているみたいだ。
あ、これって例の豊洲の移転問題ね。

彼女は移転問題の責任は前任者にもありきって考えらしいけど、でも都知事が役人の進言の是非について、いちいち確認なんかしてられるか。
そりゃ最終責任はときの都知事の慎太郎サンにあるとしても、彼は役人の書類にハンコを押すだけのヒト。
あきらかな賄賂でももらったとか、私的に無駄遣いをしたのなら別だけど、建設の専門家でもない彼に責任を押しつけて、裁判で勝てると思ってんだろうか。

先日は寄り合いのまえに図書館に寄ってSAPIOを読んだ。
今月号では、大前研一さんの意見がわたしとほぼ同じ。
ユリコさんの政治は、敵を作って、それを攻撃することでポイントを稼ぐものだという。
自分がひっかきまわした都政の混乱を収拾させるために、彼女は今度は前の都知事を標的にしたようにみえる。
芥川賞作家の慎太郎サンが文書で回答するといってるのに、もうボケ老人にちかい彼をむりやり法廷にひっぱり出してどうしようってのか。

これってブーメランだぞ。
ユリコさんのおかげで豊洲の魚市場、オリンピックの経費がふくらんだって訴訟を起こされたら、彼女はどう落とし前をつけるのか。
アタシは都民の健康を願い、無駄な支出を抑えるために政策の見直しをしただけで、損害が出ることなんか考えていませんでしたっていうんだろうか。
でも結果的には損失が出たわけだから、やっぱりユリコさんになんとかしてもらわなくちゃという意見が大勢になったら、ひどいわ、ひどいわ、そんなの無理よと泣きくずれるのだろうか。
もうちっと泳がせておこうと、週刊文春と新潮がにやにやしながら、彼女をうかがっていることに気がついてないな(わたしの想像だけど)。

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