いちゃもん
今朝の新聞で池上彰さんが、パン屋を和菓子屋に変えろという文部科学省の方針はおかしいと噛みついている。
わたしもおかしいと思う。
だいたいクロワッサンやロールパンを売る店と、モナカや羊羹を売る店をどうしていっしょにできるのか。
これは、つまり役人の習性ってやつだな。
これまでのまんまでいいよというのでは、自分たちの存在感が薄れる(じっさいヒマなんだろうけど)。
どこかひとつでも変更させれば、自分たちも一生懸命仕事をしてるんですよと弁解できるわけだ。
考えてみると、こんなどうでもいい政策の変更は過去にも多かった。
ひとつ例をあげると、車のサイドミラー。
かってはドアミラーが禁止だった時代がある。
理由は、ドアミラーは視線の移動が大きくて危険だからというものだった。
それがドアミラーが隆盛になると、べつに人間の視線の動きに変化があったわけでもないのに、いつの間にかなしくずし的に許可ということになってしまった。
あれも、ようするになにかいちゃもんをつけないと、自分たちの仕事が認められないという役人根性のあらわれだったのだろう。
今朝の新聞によると、都知事のユリコさん、都議選で築地の移転を争点にしない方針だそうだ。
どうやらこの問題が自分に不利になることに気がついたらしい。
思い起こせばオリンピックもそうだった。
計画を見直すなんて大見得をきったものの、いつの間にかそんな問題はどっかに行っちゃった。
これはけっしてユリコさんがわるいわけではなく、そんなものに踊らされて、彼女を支持する人たちのほうがわるい。
ころりころりと争点を変える、つまり一貫した政策よりも、つねに話題を先行させる行き方に、いいかげん疑問をもってほしいものだ。
最近はNHKのニュースだって、大きな声でいわないだけで、微妙にユリコさんの政治に愛想をつかしているのがわかるのに。
それにしてもこんな綱渡りで、つぎのオリンピックまで知事の座を維持できるんだろうか。
オリンピックのまえにまた知事が交代なんてみっともないから、わたし個人的にはがまんするけど、どこかのお役人みたいにいちゃもんをつけてるヒマがあったら、もっと果敢に政策を遂行してほしい。
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