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2017年3月 5日 (日)

国境を越える電力

隔週でウチの新聞の日曜版についてくるGLOBE紙の、今日の特集は「国境を越える電力」。
また捏造、とまで行かなくても、最初から結論ありきの記事じゃないかと疑いの目で読まれるのがウチの新聞の気のドクなところ。
でも今日の特集は、アノ朝日という偏見さえ持たなければ、まじめで公平で、読み応えのある硬派の記事だった。
最初からこういう路線で行けばよかったのに。
もっとも固すぎて読者がついたかどうかわからないけど。

現代は電力が国境をまたぐ時代だそうだ。
たとえば一国だけで発電・消費していればいいわけではなく、あまった電力は外国に売り、足りなければ外国から買うというように、おたがいに融通しあう時代だという。

わたしの経験をいわせてもらえば、かってボルネオやタイに行ったとき、電圧が低いせいなのか、カメラやタブレットがなかなか充電できないのに悩まされた。
テレビはちゃんと映るのだからOKだろうと、そのコードを引っこ抜いて、そこに充電器を差し込んだのに、フル充電までやたら時間がかかるのである。
わたしは電気に詳しくないので、ほかに原因があったのかどうか知らないけど、つくづく日本の電力事情をありがたく思った。
送電線網があるものなら、日本から東南アジアの途上国に電力を輸出すればいいとも思ったけど、あいにくインフラの整備に時間がかかりそう。

そんなことはいま発展中の中国がとっくに考えているだろう。
こういう時代には電力も立派な戦略物資だ。
石炭や自然エネルギーが豊富で、原発だって親方の命令ひとつで建設可能な中国では、すでに新疆から沿海部までの遠距離送電網を完成させているという。
そんなら国境を接し、陸続きの東南アジアに電力を送るのはそれほどむずかしくはないだろう。

やっぱり未来は中国が牛耳ることになるのか。
なんせあの国は、気にくわないとすぐに当該国への旅行を禁止したり、芸能活動を制限する国だからなあ。
韓国がカワイソ。
とおもったけど、心配するな。

GLOBEのかたすみに、将来は宇宙空間の太陽光発電所から、地球に電力を送ることが可能になり、この分野の研究では日本がいちばん進んでるとある。
なにしろ宇宙というところは、永遠に晴天が続くところなのだ。
お天道さまが輝いているかぎり、エネルギーが枯渇することはゼッタイにないところなのだ。

やっぱり技術大国の日本がいるかぎり、世界がエネルギーの欠乏を心配する必要はなさそうだ。
日本はまたしても、世界を牛耳ろうという大国のおもわくに抵抗する、ゆいいつの国になるんじゃないか。
だから日本の政治はすばらしいと、最初に結論ありきの文章を書こうってわけじゃなかったんだけどね。

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