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2017年3月20日 (月)

朝鮮

詩人の丸山薫に「朝鮮」という詩がある。
いま本が手もとにないので、詳しいことは忘れたけど、内容はこんなふうだ。

魔物がお姫様を追いかけている。
あと少しで追いつかれるというとき、お姫様は髪に挿したかんざしをうしろに投げた。
かんざしは山になって魔物の行く手をさまたげた。
舌打ちしながらもようやく山を越えた魔物は、ふたたびお姫様においすがる。
お姫様は今度は身につけた帯を投げる。
帯は川となって魔物の行く手をはばんだ。
じゃぶじゃぶと、それでもようやく川を越えた魔物は、ふたたびお姫様においすがり、お姫様はつぎに・・・・という具合に、似たようなことが繰り返されたあと、とうとうお姫様はすっぽんぽんになってその場にうずくまるという、神話や伝説によくあるような物語詩だ。

これは強国日本に併合されようとしていた朝鮮の悲劇を描いた詩であるとされる。
丸山薫という人がとくに左翼作家というわけではなく、これは普遍的なヒューマニズムが原点になって書かれた詩だという。
戦前にも日本の大陸進出を冷静にながめていた日本人もいたってことだ。

韓国が迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備を決めたり、日本と軍事同盟を結んだというので、中国のいやがらせが起きている。
フィリピンだとか韓国のように、相手が格下だとみれば中国は強気である。
このままいくと、中国、ロシア、日本のいずれかに併合されるしかなかった朝鮮(韓国)の悲劇が、また繰り返されるような気がしてならない。
そのさい、なにがなんでも日本はキライという人と、一党独裁の中国よりはマシという人で、国民が2分されるかも。
はたして韓国の未来はどうなるのか。
わたしが愛国的韓国人だったら平然としていられない。

わたしのいちばん好きな丸山薫の詩は以下のものだ。
    破片は一つに寄り添はうとしてゐた。
    亀裂はまた微笑まうとしてゐた。
    砲身は起き上つて、ふたたび砲架に坐らうとしてゐた。
    みんな儚い原形を夢みてゐた。
    ひと風ごとに、砂に埋れて行つた。
    見えない海――候鳥の閃き。

「砲塁」という作品だけど、そこに感じられるのは孤独と絶望のみ。
徹底的反日主義者が大統領になるかもしれないいまの韓国人に、なにか未来の希望があるだろうか。

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