権力者の資質
北朝鮮ではキム主席の生誕105年の祝賀行事だったそうだ。
北朝鮮にすれば、ここが踏ん張りどころ、はらはらドキドキのサーカスの綱渡りみたいなもの。
アメリカに恐喝されているいまの時期に、核実験やミサイル発射はできないし、それでも口だけは達者で、ポーズだけはぜったいに米国に負けないという姿勢をつらぬく。
祝賀行事にはぼんぼんも同席したそうだけど、それがアメリカに知れれば、稀代の独裁者を抹殺する絶好のチャンスということで、会場にミサイルをぶちこまれないともかぎらない。
それはヤバイというので、この行事に招待された60社200人というマスコミ関係者が、人間の盾であることはまず確実。
しかもテレビで見るとぼんぼんは、どこか影武者みたいな気もする。
このくらい裏側まで見抜かないと、生き馬の目を抜く当節は乗り切れないのだ。
今朝の新聞の国際面はトルコの国民投票がメイン。
エルドアン首相の権限強化について、与党と野党の意見を聞いているけど、結果は聞かなくてもわかるでしょ。
与党は賛成で、野党は反対に決まっている。
部外者のわたしがあれこれいうのはさしひかえるけど、思うのは現代トルコの父と呼ばれるケマル・アタチュルク。
彼もそうとうに独裁的傾向を持った大統領だったようだ。
それでも彼は進歩的で、なにがトルコをグローバル化させ、国民を幸せにするかを知っていた。
権力者が強権を発揮するのイケナイかどうかは、権力者の資質によるところが大きいようだ。
エルドアンさんがエジプトのムルシーさんみたいに、権力を握ったとたんに世俗主義を放棄するとは思えないんだけど。
一介の旅行者であるわたしの希望はそのへんにかかっているんだけどね。
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