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2017年4月 7日 (金)

銃剣道

最近、中学の学習指導要綱に「銃剣道」が入ったってことが話題になっている。
なんでも反対する人たちからいわせると、これも教育勅語といっしょで、軍国主義に回帰するからケシカランということになるらしい。
いまさら軍国主義にもどったって、わたしみたいな年寄りが軍隊から頼りにされることはないだろうから、どうでもいいや。

自衛隊にいたことのあるわたしは、じっさいに銃剣道をやったことがあるので、今回はその思い出を。

自衛隊に入ったばかりのころ、長井の教育隊で銃剣道の訓練があった。
その第1回目で、教官が銃剣道の手本を見せるという。
おい、おまえ前に出てこいといって、ひとりの新兵(わたしもそのひとりだったけど)が前に呼び出された。
わたしたちは模範演技でも始まるかと思って神妙に聞いていた。

銃剣道は、面や胴、甲手をつけるところは剣道に似ているけど、防具の心臓にあたる部分のプロテクターが剣道より厚くて頑丈になっている。
つまり心臓をねらってポイントを稼ぐわけだ。
最初に銃剣(訓練用の木剣)を交差させて、合図とともに試合が始まるあたりは剣道に順ずる。
しきたりや礼儀についてはなかなかうるさいから、この点だけは学習指導要綱に取り入れられてもおかしくない。

「きええーっ!」
教官の手本は容赦がなかった。
気合いとともに木剣でひと突きされた新兵は、5メートルもうしろにふっ飛んでしまった。
たんなる模範演技と思っていたわたしたちは、教官の本気度に仰天し、これは鬼の教官だということで、だらけていた空気も一変した。

でも人は見かけによらないことがあるものだ。
やってみろといわれて前に出た新兵が、手順をまちがえた。
どやしつけられるとビビった彼が、も、もういちどやりますと口ごもると、教官がぼそっといったひとことが
あったりマ◯コの毛・・・・

緊張していたわたしたちは、吹き出すのをこらえるのにひじょうに苦労した。

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