ピロリ菌
以前の健康診断で、ピロリ菌に感染している可能性がありますといわれた。
ピロリ菌?
わたしが子供のころ、いや、青年になってからも聞いたことがない細菌だから、その名前が知られたのはまだ比較的近年になってからのものだと思われる。
どんな悪さをするのか、例によってググッてみた。
ピロリ菌が発見されたのは1982年だそうだ。
正式にはヘリコバクター・ピロリという名前で、らせん状の細菌だというから梅毒のスピロヘータみたいである。
胃ガンの原因にもなるという。
ああ、そうですかと、わたしは気にしない。
理由はもう十分すぎるくらい生きてしまったこともあるけど、ピロリ菌というのは、もう有史以前から人間の胃袋の中に共生していた細菌だそうで、そのあいだペストみたいに人類の存亡に関わるような悪さをしたわけでもない。
ピロリ菌が蔓延して、胃ガンの患者が急増したこともなさそうだ。
おそらく、ほかの細菌と同じように、人間の体が他の要因で弱ったり、胃にストレスがたまったりした場合のみ、ピロリ菌がガンを誘発させるのだろう。
焼き魚が胃ガンの原因にされたこともあるくらいだから、ピロリを退治すれば胃ガンが撲滅できるというわけでもなさそう。
菌というとすぐ気にする人がいるけど、動物の体内には健康を維持するために必要な細菌もいるのだ。
そんなものにびくびくするより、わたしみたいにノーテンキで、ストレスのたまらない生活を続けて、ピロリと平和共存をするほうがいいに決まっている。
しかし現代人にとって、ピロリの予防よりもむずかしいのが、このノーテンキな生活というやつだ。
そんなお気楽な生活をしてるのはアンタだけだよといわれてしまいそうだから、病院に行かずにほっぽらかしなのは、わたしの個人的信念ということにしておこう。
とりあえず快食快便、お酒も旨いのだ。
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