明るさの増減
ネット版のナショナル・ジオグラフィック(NG誌)を読んでいたら、宇宙から見た夜の地球と、光の増減の変化という記事があった。
NG誌は2012年から2016年までの4年間の光の増減について考察しているのだけど、ふつうに考えれば、宇宙から見た場合、先進国ほど灯りの数は多いはずだから、明るさでその部分の先進の度合いがわかるはずだった。
夜の地球の写真でながめると、日本の近くでは北朝鮮がまっ暗であることにすぐ気がつく。
韓国と北朝鮮では明暗がくっきり分かれているので、まるで昼間の地図と同じように境界がはっきりわかるのである。
北朝鮮にはいまだに電灯の恩恵に浴さない2千万近くの人たちがいることを思うと、あの国の独裁者の異常ぶりがきわだってしまう。
でも今回は北朝鮮のことや、トランプさんのことを書こうというわけじゃない。
地方電化のために多額の投資を行っているインドでは、国のほとんどの場所で明るさが増している。
内戦で国内が荒れているシリアでは、明るさの減った場所と増えた場所のありようが極端だけど、これはまあ、街ひとつが爆撃で消滅したと考えれば納得がいく。
さて、日本はどうか。
先進国で、街の灯りやネオンサインにエネルギーを大量消費する日本のことだから、さぞかしと思ったら、予想に反してこの4年間では明るさが減っていた。
日本にかぎらない。
ヨーロッパでも大半の国で明るさは減っている。
そのへんの事情はNG誌にもよくわからないらしい。
断定は危険だけどという但し書つきで、NG誌が考察するのは、発光ダイオード(LED)の普及によるものではないかというのがひとつ。
LEDがタングステン灯や蛍光灯より暗いとは思えないけど、それを無視さえすれぱ、これは先進国ほど省エネに努力をしているという証明ではないか。
ヨーロッパでは、なぜか英国だけが増えているけど、ということはEUを脱退すると灯りが増えるのか。
フランスの選挙の結果が楽しみだなというのは冗談デス。
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