ふたつの公約
今朝のウチの新聞、国際面の見開きは、右がフランスの新大統領の公約、左が韓国の新大統領の公約と、期せずして同時期の公約がならんだ。
フランスのマクロンさんの公約は、経済を強くする、ひとりひとりに仕事を与えるというもの。
韓国の新大統領になる文在寅サンのほうも、反日や北との融和をのぞけば、雇用を政策の第一課題にするということで、どちらも経済対策がトップにかかげられている。
しかし口でいうだけなら簡単で、その内容をもうすこし詳しくみると、マクロンさんは、法人減税や、企業が払う社会保障費の軽減など、優遇することによって企業の海外移転をふせぎ、一方で職業訓練を強化して労働者の再就職を促すなどというもの。
かなり具体的だけど、これは国民の痛みをともなうものだ。
かたや文サンのほうは、警察官や消防士、社会福祉にかかわる公務員など、公共部門を中心に81万人の雇用を創出するというものだけど、人を増やせばとうぜん支払うべき給料も増える。
なんでも5年間で2兆円ぐらい必要になるそうだけど、この財源には触れていない。
これじゃ壮大なホラじゃないかというのは、わたしじゃなく、選挙で対立していた他の候補らの主張。
はたして韓国でも国民に痛みをともなう政策がとれるかどうか。
熱しやすく冷めやすい国民には対し、それはなかなかむずかしいように思えるけど、そうか、人気が落ち目になったら、また日本叩きを奥の手にすればいいのか。
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