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2017年6月18日 (日)

理想

ああ!お父さんが死んでる、ヒースクリッフ、お父さんが死んじゃったよー!。
これは「嵐が丘」の中の、キャサリンの父親が亡くなった場面。
父親はまだ幼かった娘とヒースクリッフを、椅子にすわって見守りながらしずかに息絶えるのである。
この小説はこれから波乱万丈の展開となるんだけど、それはさておいて、人間の死に方としてはどんなものがいいだろう。

昨日は散歩に行った。
飛行場を一周する4キロぐらいのコース。
2キロも歩くと、疲れてベンチに座り込む。
若いころなら半日ぐらい山歩きをしても平気だったもんだけどねえ。

このままベンチでひと休みしているとき、目のまえが暗くなってあの世行きというのはどうだろう。
飛行場のまわりは公園になっていて、散歩やジョギングをする人が多いから、すぐ発見されて、病院へ搬送されて、ヘタすると蘇生してしまう可能性もあるけど、それさえなければ、見晴らしはいいし、風はさわやかだし、樹々や野草は青々としていて、わたしはあんなところで死にたい。

以前は旅の途中で頓死というのが理想だったけど、頓死といってもいろいろあるからな。
飛行機が墜落なんてのはいいほうで、へんなものを食べてコレラになったり、強盗に襲われてナイフで腹を刺されたり、テロのまきぞえになって木っ端みじんで、割り箸で肉片を拾われるとか。
いや、だいたいもう外国なんか、行くだけのスタミナがないや。

わたしの知り合いにはアノさいちゅうにくも膜下出血を起こした人がいて、これなんか男の理想みたいに思われるかもしれないけど、倒れて意識不明のまま7年間も生きていたもんな。
これじゃ家族はたまんないよ。

じつはわたしの場合、部屋で孤独死の可能性がいちばん高いのだ。
新聞が溜まっているのをみて、誰かがうまく発見してくれればいいけど、これから暑い夏をむかえる。
死後2、3日でも大家さんに迷惑をかけそう。
高いところから飛び降りると警察や消防団に迷惑だ。
首を吊るのは苦しそうだし、排ガスは準備がメンドくさそう。
やっぱり公園で散歩中が理想的なんだけどねと、散歩をしながらしみじみ。

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