新説
「ジュラシック・パーク」という映画があった。
大きな恐竜たちが出てくる映画で、ティラノザウルスがドタドタと人間を追いかけたりするスリルいっぱいの映画だった。
あのスピルバーグの映画だけど、いろいろじっさいの科学的根拠にもとずいて作られているんだそうだ。
そのひとつが人間をしつこく追いまわす、人間とあまり変わらないサイズの小型恐竜で、当時の新しい学説、恐竜はじつは恒温動物だったという学説にもとずいているという。
この恐竜が厨房の窓からのぞきこむと、鼻息でふっと窓ガラスがくもる。
むずかしい学説の説明は省略するけど、細かいところまで、ホント、よくこだわるよと感心してしまう。
そんな恐竜にまた新たな学説だ。
ネット版のナショナル・ジオグラフィックによると、T・レックスは、じつはそんなに足が速くなかったという。
大型恐竜があまり速く走ると、衝撃で足の骨が砕けてしまっただろうというのが新しい学説だそうだ。
これなら生身の人間が追いかけられても、逃げ切れた可能性のほうが高い。
恐竜には毛が生えていたというのも最近の学説だから、NG誌の参考動画を見てみたら、モフモフぎみの可愛らしい恐竜が出てきた。
可愛らしくて、しかも足が遅い。
あまりカッコよくないよな。
カッコわるくても機を見て敏なるアメリカ映画としては、新しい学説を取り入れないわけにはいかない。
森の奥から巨大なT・レックスが現れる。
出たあというわけで、人間たちが全力で逃げると、それに追いつけず、T・レックスは木に寄りかかって息をぜいぜいはずませる。
ジュラシック・パークの続編はコメディで決まりだ。
モフモフ恐竜なんて、子供たちの人気になりそう。
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