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2017年7月29日 (土)

民族の運命

ちょいとまえの「海外の万国反応記」に、世界の人口をあらわすグラフが載っていて、それで見ると中国とインドをあわせた人口だけで、世界の36パーセントになっていた。
3位のアメリカでさえ、たったの4パーセントあまりである。
そのときのスレッドの主旨は、中国人は13億人もいる、どうしたらいいんだというものだった。

どうしたらいいんだといわれても、心配するなとしかいいようがない。
読者の書き込みにもあったけど、人口の多い国が世界を制覇するとはかぎらない。
歴史を振り返ればわかるけど、かってはちっぽけな英国が世界を支配していたこともあったのだ。

じっさいグラフを見ると、アメリカは例外としても、人口の多い国の上位には、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ナイジェリアなど、変な意味でそうそうたる国ばかり。
日本はやっと11位で、英国なんか “その他” の中にひとくくりだ。

いま中国は一帯一路なんていって、あるおもわくのもとに勢力圏の拡大を図っている。
中国のやることというと、無条件で不安を感じる人がいる。
しかし、かっての日本も米国の不動産を買い占めたり、途上国に支援をしたりして、欧米からうさんくさく思われていた時期があったのだ。

支援されるほうも甘くはない。
お金を出してくれるならじゃんじゃん出してもらおうという魂胆。
そうやってたかれるだけたかって、状況が一変したらハイそれまでよ。
義理だ人情だなんてことが通じるのは日本だけ、国際関係は金の切れ目が縁の切れ目なのだ。
したがって中国のおもわくは、これからも自国に無限の繁栄が続くかどうかにかかっているのだ。

しかし彼らは生物学的に、永遠にしいたげられる性質をもっているのかもしれない。
人口がいくら多くても、殷の紂王からモンゴル、欧米列強、そして最近の毛沢東まで、中国人民の大半は、これまで他人からむしられるままに生きてきたのだ。
荒唐無稽な考えなんだろうけど、歴史を勉強していると、ときどき、個々の民族に課せられた運命のようなものを感じてしまうことがある。

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