高プロ制度
今日の新聞を読んでおどろいた。
見出しのトップは中国の民主化運動のリーダーだったあの人の死亡のことだけど、そのすぐ下に「残業代ゼロ/連合会長容認へ」というふたまわりぐらい小さい見出しがあって、2面にこれ(高度プロフェッショナル制度)についてでっかい記事がある。
残業代ゼロと聞いて、真っ先にかわいそうな宅配便の運転手のことが頭に浮かんだ。
働いても働いても暮らしは楽にならず、じっと手を見る労働者の顔が。
ケシカラン、政府はなにをしてるんだと思ったものの、記事を読んだら、これは年収1075万以上の専門職が対象の法案だそうだ。
1075万!
こんどはわたしがじっと手を見る番だ。
大手コンサルタント会社に勤める30代女性が、実績を上げるためには残業をせねばならず、これでは健康被害がどうのこうのとぼやいているけど、1075万を稼ごうと思ったら、宅配運転手ならとっくに過労死しているわ。
そう思ったら、労働者の味方の連合が乗り出して、この格差社会の勝ち組を守るために、週休3日を法案に盛り込ませたという。
これでは過労死なんかしたくてもできそうにない。
「そうだ、(年収一千万の)専門職をしよう!」ってイラストを、はすみとしこハンに描いてもらわなくちゃ。
記事の主旨は、この法案をめぐる連合の変節ぶりにあるようだけど、どっちにしてもわたしらには関係ない雲のうえの話。
貧乏労働者の味方であるはずの朝日新聞がこれに騒ぐ理由はわからない。
| 固定リンク | 0
「(朝日)新聞より」カテゴリの記事
- 有料記事(2023.06.05)
- 朝日の世論調査(2020.09.04)
- 朝日新聞に感謝しよう(2020.06.04)
- ウチの新聞(2020.04.02)
- 悩む(2020.03.07)
コメント