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2017年8月28日 (月)

猿の惑星

005

さっきまで「猿の惑星」を観ていた。
何度もテレビ放映されているし、もう語り尽くされた映画なので、いまさら批評なんかしてたまるか。
今日はぜんぶ個人的所感を。

この映画はそれまでのSF映画の常識をくつがえすオールスター・キャストだ。
ただし主演のチャールトン・ヘストンをのぞけば、みんな猿のメイクなので顔がわからない。
そこで役者の名前から彼らの素顔を考察してみよう。

猿の女性科学者を演じたのはキム・ハンター。
ちょっと(うんと?)古い人だけど、彼女はエリア・カザン監督の「欲望という名の電車」で、マーロン・ブランドやヴィヴィアン・リーと共演していた。
わたしの部屋にはそのDVDがあるので、どんな顔をした女優さんなのかすぐわかる。
乱暴者のブランドから離れたくても離れられない、清楚でおとなしそうな美人だったので、猿のメイクがお気のドク。

猿の女性科学者の友人を演じたのはロディ・マクドウォール。
この人はいろんな作品に出演している有名俳優なので、あっちこっちで観たことがあるけど、わが家にあるDVDの中では、「クレオパトラ」のアウグストゥス役で観ることができる。
日本の映画データベースには名前が出てないものもあったけど、トニー・リチャードソン監督の「ラブド・ワン」でも印象的だった人。
マッチョの多いハリウッドスターの中では、ひょろりとした頼りなさそうなタイプの人だった。

猿の長老を演じているのはジエームス・ホィットモア。
どこかで聞いた名前だけど、どんな映画に出演していたのかとググッてみたら、わたしの部屋のDVDでは、ジョン・ヒューストン監督の「アスファルト・ジャングル」に出ていた。
大金をせしめようという強盗団メンバーの、個性ゆたかな面々の中では、ちょっとこすっからい印象の役柄。

CGを使った精緻なSFの氾濫するいまとなっては、つまらない「猿の惑星」だけど、顔のわからない役者の顔を思い浮かべながら観るという楽しみもある。
画像は上記の面々を左から。

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