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2017年9月11日 (月)

究極の防御兵器

スタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」は、冷戦時代の核戦争の恐怖を扱った傑作だ。
この中に究極の秘密兵器というものが出てくる。
たった一発で地球を壊滅させてしまうほど威力のある爆弾である。
これを持って、来るなら来い、どうしてもやるっていうならこいつを爆発させるぞとおどかせば、それでも攻撃しようという国はないだろうから、究極の防御兵器ともいえる。

北朝鮮のぼんぼんが夢見るのもこんな強力な核爆弾だろう。
彼にとっては、ただただ自分の体制さえ維持できればいいのである。
ゼッタイに他国から攻撃されなければいいのである。
彼が核兵器やICBMにこだわるのは、他国を侵略したいわけではなく、つまり究極の防御兵器を持ちたいからだ。

では、北朝鮮がそういう破滅的な核爆弾を持ったとしたらどうすればいいか。
じつはそんなに恐れることはないのだ。
ぼんぼんがそんなものを持ちたがるのも、自分の命が惜しいからである。
ということは、これをじっさいに使うのは、追いつめられて追いつめられて、ほんとうにどうにもならなくなったときである。

日米韓としては経済封鎖を続けたまま、◯△島の砲撃や北の哨戒艦の撃沈といった、これまで北がやってきたような小規模の局地戦をしかければよい。
軍隊同士の戦争なら、近代兵器をそなえた日米韓連合軍のほうが有利で、まず負けることはないだろう。
ぼんぼんのほうはこのていどの戦争に究極の核爆弾を使うわけにはいかない。
そうやって小規模の戦争を繰り返しているうち、あちらは手持ちの通常兵器を使い果たしてまる裸になる。
それでも当人は核爆弾にうちまたがってほえ続けるかもしれないけど、いつかジリ貧になるのは確実。

問題は中国やロシアが北朝鮮の困窮に同情して、封鎖破りをすることだけど、究極の核爆弾で世界を脅迫するようでは、いくらなんでも北に同情する国はあるまい。
そう考えると、現在のトランプさんや日本が、経済封鎖にこだわって、武力攻撃に乗り出さないのは正解かもしれないのである。

「博士の異常な愛情」では、連日の緊張に耐えられくなった米軍基地の司令官が、発狂して核戦争のボタンを押してしまう。
いちばんコワイのは、ぼんぼんの頭がいつまで正常でいられるかだな。

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