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2017年9月15日 (金)

ミャンマーの事情

ミャンマーのアウン=サン=スーチー国家顧問が、民主主義国のマスコミから非難されている。
この民主主義国のマスコミというのが、最近はどうもうさんくさい。
女性に盲目的にやさしいわたしとしては、そんなものに与しない。

スーチーさんが非難される理由というのが、イスラム教徒のロヒンギャ族の迫害ということで、過激派から襲撃されて生死の境をさまよった、あのノーベル平和賞のマララさんも抗議していた。
ただマララさん自身もイスラム教徒だから、イスラム教徒をかばうのはわかるけど、スーチーさんのむずかしい立場も理解してやらなくちゃいけない。

スーチーさんは、ミャンマーの複雑にからみあった利害関係を解きほぐし、国の正常な発展のために奮闘している最中だけど、彼女には他人が考えているほど実権があるわけじゃないのだ。
彼女は軍との関係を壊さずに、軍を利用して、どっちかというと軍のご威光にそむく改革をこころざすというむずかしい立場だ。
軍の中にはそんな彼女をひややかに見ている勢力もあるだろう。

ネットによると、ロヒンギャ族というのは、かって英国に利用されたミャンマー(ビルマ)の支配階層だったという。
そんな支配階層への恨みがいまになって爆発しているんだそうだけど、かならずしもそうとは思えない。
ISが登場して世界を混乱させるまで、ミャンマーでも少数民族が他の民族と、ことさら問題を起こさずに共存していたではないか。

おそらく偏屈なナショナリズムが幅をきかせる現在、イスラム教徒の中にもミャンマーの軍人の中にも、この機に国をひっかきまわしたり、利権を取り戻そうという不逞の輩が輩出しているに違いない。
スーチーさんも途方にくれる状態ではないか。

ミャンマーでイスラム教徒が迫害される原因は、世界中に吹き荒れる一部のイスラム過激派のテロと、すぐそれにビビってしまう一般大衆にある。
だからイスラム教徒の人たちも、自分たちが迫害される原因の根本は、同じイスラム教徒にあるのだと自覚して、もうすこし柔軟な考えを取り入れ、世俗化に舵を切るべきではないかと、わたしは思う。
けしからんのは、国際情勢を一般国民に説明すべきマスコミが、ナショナリズムに便乗するようなかたちで、スーチーさんを無見識に非難しているということだ。

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