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2017年9月17日 (日)

見舞いの花

Ks

入院していた知り合いから、退院しましたというメールが送られてきた。
花の写真はメールに添付されていたもので、これはわたしが入院見舞いに差し入れたカニサボテンの花だ。
差し入れたときは大半がつぼみだったのによく咲いた。

ところで写真ではわからないけど、これは鉢植えの花である。
鉢植えの花は病人の見舞いにはふさわしくないという迷信がある。
“根付く” が “寝づく” に通じるからイケナイという、だじゃれみたいな迷信である。
以前にもこのブログに書いたことがあるけど、わたしはそんなバカな話を聞くたび、それを打破してやりたいと考えるへそ曲がりだ。

入院するとたいていの人は退屈する。
切り花を差し入れても、そんなものは3、4日でしおれてしまう。
それが鉢植えなら、つぎつぎと新しい花が咲くので退屈しない。
しかも水を途切れさすとげんなりし、また水をやるとしゃっきりして、こんな花でもちゃんと生きているんだということを実感できる。
オー・ヘンリーの短編のように、病人に生きる勇気を与えてくれるかもしれない。
いったい見舞いにはどっちがふさわしいだろう。
わたしが病人ならとうぜん鉢植えの花を所望する。

そもそも見舞いというのは相手を気遣ってするもので、ほんとうに相手を元気づけるものは何かと考えるのがその第一歩だ。
バカバカしい迷信なんか出る幕はないはずだけど、でもいるんだろうなあ、あなたの周辺にもそんな迷信にこだわる人が。
ヘタすると病人のほうもこだわる人かもしれないから、鉢植えを持参した場合は、理由をきちんと説明しないとあとで逆恨みされてしまう。
あー、メンドくさい。

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