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2017年9月12日 (火)

シミュレーション

ある日とつぜん北朝鮮の軍隊が国境を越えたとする。
第二次朝鮮戦争の勃発だ。
さてシミュレーションしてみよう。
このころには北は米国本土を攻撃できるICBMを完成させていたとする。
北にしてみれば、これで米国や日本を牽制しておき、そのすきに、あわよくば韓国を一気に占領して、統一政権を打ち立てるつもりだったのだが。

まず、それは無理。
北の軍隊はどうやって国境を越えるだろう。
相手の油断をみすまして急襲をかけたいと思っても、軍隊が集結すればたちまち軍事衛星に発見されるご時世だ。
たとえ米国や日本の支援が遅れるとしても、北の軍隊は近代装備で待ち構える韓国軍の砲火の中へ突進することになる。
時代遅れの火器しかない北は、敗北しないまでも、国境近くに釘付けになるだろう。

そもそも地上兵力を効果的に支援する航空機が、北にはほとんどない。
燃料をかき集めてなんとか出動したとしても、最新レーダーや近代兵器の欠如した航空機なんて、これはあっという間に壊滅させられる。
そのうち米軍が駆けつければ、釘付けの軍隊は近接支援攻撃機や攻撃ヘリのかっこうの獲物だ。
そうならないために核ミサイルで米国を牽制しておくのだという人がいるかもしれない。
しかし前項で書いたように、核ミサイルは張子のトラだ。
自分の命が惜しければ、米国の徹底的総反撃を覚悟してまで使える兵器ではないのである。

こう考えると、北朝鮮が南侵するのはまったくの夢物語だ。
むかしの朝鮮戦争なら、中国やロシアの応援が期待できたかもしれないけど、さんざん横紙破りをしておいて、いまの北朝鮮を応援して得をする国はこの世界にひとつもない。

だから北の軍事侵攻はあり得ない。
ヘタすればこの戦争に負けて、南北の統一がなるかもしれないし、これじゃ正恩クンの面子はまるつぶれだから、やっぱり南侵はあり得ない。
北の指導者の未来はひきこもりか、そうでなければ発狂して人類に壮大な迷惑をかけることしかないのである。

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